あなたの施設は大丈夫?子どもや職員に絶対にやってはいけない対応

女性を指差して責めている男性たち 子どもの福祉

あなたの働く施設で「これっておかしいんじゃないかな?」と思うこと、「やめてほしいな」と思いつつ言えないことはないでしょうか?

施設の中での困りごとがあっても、なかなか相談できる人がいなかったり、どうしていいのか分からない人もいると思います。

それが施設として許されていても、本当にいいことなのでしょうか?答えはノーです。

施設で働く職員や暮らす子どもたちにとって、心から笑えない状況になっているということは、目指すべき姿やベストな状態ではありません。

やってはいけない対応を知ることで、今の施設の現状を客観視することができます。

わたしは児童養護施設で6年間働き、母子生活支援施設でアルバイトやボランティアをしてきました。

実際に施設で働く中で、職員関係や施設のやり方・考え方、子どもの問題行動について数えきれないほど悩んできました。

なかなか問題解決できないことも多く、苦しみながら働いたことをよく覚えています。

そんな経験をしたからこそ分かる、「これは絶対にしてはいけない!」と思うこと、その理由を解説していきたいと思います。

こんな人に読んでほしい
  • 施設のやり方がこれでいいのか不安な人
  • 施設で悩みを抱えている人
  • 職員関係に悩んでいる人
  • 解決したい問題を抱えている人

こういった悩みを抱えている人にとって、解決のためのヒントになれば嬉しいです。

あなたの施設の現状と照らし合わせることで問題点が明らかになり、施設での改善に役立てられると思います。

ぜひ参考にしてみてください!

やってはいけないこと

両手でバツマークを作る女性

施設は子どもたちのための場所で、それを支える職員の存在が欠かせません。

多くの人は子どもたちのために一生懸命働いていますが、長く働いていくうちに閉鎖的な施設という場所では施設独自のルールや空気感ができてきます。

その中で、施設でやってはいけないこと、でも実際に起こってしまいやすいことがあります。それはどんなことなのでしょうか?

それはこんなことです。

やってはいけないこと
  • ベテラン職員が権力を持つ
  • 職員による職員への批判・圧力
  • 職員による子どもへの否定・支配
  • 子どもから子どもへの支配・暴力
  • 他人任せな風潮
  • 上司の職務怠慢

こういうことは、客観的に見れば誰でもよくないことだと分かると思います。

でも、実際にその組織の中にいるとその空気に飲まれたり、慣れてしまったり、うまく立ち回ろうとすることで見て見ぬふりをしてしまう人もいます。

なぜダメなのか?

困った表情の紙を持った女性

こういったことがなぜダメなのでしょうか?

実際にそういうことが起きている施設では、そもそも保護した子どもたちを守るという役目を果たしていません。

形の上では、保護した子どもたちが施設で生活して、食事をとって、寝て、学校に行ってと、問題なく過ごしているように見えるかも知れません。

でも、子どもたちは家庭の中で十分な養育ができない状況になったから保護されてきたのです。

それなのに、その保護された先の施設で待っている現状がこういったものでは子どもたちにとってあまりにも酷なことです。

施設は、子どもたちが安全で安心して自分らしく暮らしていくためにあります。

子どもらしくのびのびと、時には甘えたり、反抗しながら、その中で言いたいことを言って、受け止めてもらう経験をします。

そうして、子どもの今や未来を支えていくための場所で、そのために職員の存在が必要です。

しかし、子どもが大事にされない、職員が大事にされない、協力し合えない施設では、子どもたちにとって家庭とはまた違うしんどさのある場所になってしまいます。

安心できない…

職員はどうしても辛くなれば辞めることができます。逃げることができるのです。

でも、子どもたちはどこにも逃げられません。自分の意志で施設は選べないし、自分の意志だけでは出ていくこともできません。

そんな逃げ場のない子どもたちを作っては絶対にいけません。「何のための施設なのか?」を職員は常に肝に銘じることが必要です。

どんなことが起こる?

画用紙に描かれたカラフルなはてなマーク

では、そういった状況になってしまうと実際にどんなことが起こるのでしょうか?

ベテランの職員が権力を持つ

怖い顔をしている女性

長くその施設で働いていると、周りの人が辞めていく中で勤続年数の長い職員の数が減っていきます。

そうした時に、ベテランの職員が権力を持ってしまうことがあります。

ここでの権力とは、発言力や影響力が異常に強く、その人の発言ひとつで職員や子どもの行動が大きく左右されることです。

もちろんベテランの職員さんみんなが悪いわけではなく、考え方ややり方に偏りがあったり、それを周りに強いるようになってしまった時に注意が必要ということです。

長く働いているという自負やプライドはあると思いますが、ベテランになればなるほど謙虚な姿勢を忘れてはいけません。

お互いさま。

みんなで助け合おう!

そうでないと、知らず知らずのうちに周りの職員や子どもたちが気を遣って、空気を読んで、発言力の強い職員の言いなりになってしまいます。

そういう環境に一度なってしまうと、そのベテラン職員に周りの職員や子どもたちが反発することは難しくなっていきます。

そのことでさらにそのベテラン職員自身がそのやり方の間違いに気付きにくくなります。

そうしてどんどん強固な施設独自のルールや力の強い人に逆らわない空気感が出来上がってしまいます。

職員から職員への批判・圧力

男性に叱責されて俯いている女性

職員間でも上司が部下の仕事ぶりを指摘したり、指導したりすることは当たり前のことです。

ですが、きちんとした指摘や指導ではなく、好き・嫌いや気に入らないことで職員に対して威圧的に接したり、批判をしたりしてはいけません。

そういった場合、力のある職員からそうでない職員へ、という上下関係ができており、言われた方は言い返せないことがほとんどだと思います。

働く上で、批判されたり、嫌な態度を取られたり、威圧的に接したりしてくる人がいるというのは、強力なストレスになります。

しんどい…。

仕事に行くのが嫌になり、働いていても人の目が気になったり、また何か言われるんじゃないかとビクビクしてしまいます。

そんな環境で人は続きません。働き続けたいと思わないし、職員がいきいきと働くこともできません。

そして、そういう人間関係を子どもたちも見ているので、よくない影響しか与えません。

職員から子どもへの否定・支配

指を差してヒステリックに怒っている女性

長く働いていると、職員は力を持っていきます。発言が通りやすくなり、周りが自分を持ち上げるようになり、思い通りにものごとが進みやすくなります。

そうした中で、特定の子どもに対して否定的なことを言ったり、強く当たったり、子どもを支配しようとしてしまう人もいます。

みんなが自分のことを慕っているように周りに近付いてきて、子どももいい子で思い通りになります。困ることも起こりません。

そういった力のある職員に対して、職員も子どもたちもうまく立ち回ろうとします。はじかれないように、矛先が自分に向かないように媚びたり、合わせたりするようになります。

そうして、矛先を向けられた子がしんどくなっていきます。職員に力があるので、周りの職員も何も言えなかったり、むしろ同じような態度を取ってしまうこともあります。

そうした状況では、子どもの安全や安心は守られていません。子どもを守るべき施設で子どもを攻撃してしまっています。

こんな状況は絶対に許してはいけません。

みんながそうしている=正しいことではないよ!!

子どもから子どもへの支配・暴力

膝を抱え俯いている男の子

施設で暮らすことになると、子どもたちはある程度の人数で集団生活をすることになることが多いです。

ユニット制の施設や、グループホームなどで少人数で生活する場合もありますが、少なくても6人以上になります。

子どもたちが集団で生活していると起こるのが、強いものが弱いものを支配する上下関係です。

どこの施設でも起きているわけではないかもしれませんが、多くの施設で課題となっているのではないでしょうか。

一部の力の強い者が力の弱い者を思い通りに動かそうとしたりすることは、大人の社会でも子どもの社会でも起こります。

何かを命令したり、仲間はずれにしたり、嫌がらせをしたり、暴力をふるったりということが起きてしまいます。

職員の目に見えている場合でも、それが全てと思わない方がよく、死角となっている場所でもっと深刻になっていると考えた方がいいです。

職員の目が届かないところだと、止める者がおらず、状況はさらに悪化していくからです。

子どもたちはそこで生活しているので、学校のように休んでその環境から遠ざかるということができません。

ここでも、施設は逃げ場のない場所になってしまいます。職員がそういった状況を見逃さないこと、見つけたらきちんと問題解決することが大事です。

その場で止める、謝らせるなどのよくある表面上の解決だけでは本当の問題は解決しません。むしろ悪化する可能性もあります。

問題を起こす子どもが扱いづらい子どもになり、その子を避ける風潮、問題を起こさせないように周りが気を遣うという状況に陥る危険性もあります。

加害児童が守られて、被害児童が我慢をし続ける、そんな環境は絶対に作ってはいけません。

どれだけ時間がかかっても、加害児童と向き合い、問題をうやむやにせず、徹底的に問題解決に向けて取り組むことが重要です。

起きている問題の本質は表からは見えないよ。

本当の問題が見えてくるまで、子どもととことん向き合ってみよう!

その行動をやめさせれば終わりではなく、「子どもがなぜその行動をするのか?」「どんな気持ちを抱えているのか?」を知ることが大事です。

そして、子どもの問題行動の本当の理由や抱えている気持ちを知ることができたら、それを受け止めて、どうすればいいのか一緒に考えましょう!

他人任せな風潮

仲間はずれにされている女性

そして、こうした大変な児童や問題を抱えている時にやってはいけないのが、他人任せにすることです。

大変な思いをしている子どもや職員がいても、基本的に子どもには担当職員がいるので、その「担当の責任でしょ」「何とかしてね」と他人事になる風潮があります。

そうなってしまっては、職員が一人で問題を抱え、子どもを救うどころか職員までも潰れてしまいます。

「誰の責任」「誰の仕事」という問題ではなく、困難な状況の時こそ、みんなで力を合わせて、助け合って、支え合っていくことが大切になります。

それが子どもを救うことに繋がり、子どもが本当に安心して暮らせるようになります。

そして、そこで助けられた職員はまた他の誰かを助けようとします。そうして、チームがどんどん良くなっていくのだと思います。

他人任せにしていると、楽な人は楽でしんどい思いをしている人はずっとしんどい思いをし続けることになります。

そうするとやっぱり、人は続かなく辞めていってしまいます。組織としてもチームワークも何もなく、バラバラのままで問題が起き続けます。

上司の職務怠慢

椅子に座って偉そうに話している男性

上司は上に立っているから偉いわけではなく、他の職員よりも経験や知識が豊富だということです。

その経験や知識から、たくさんの子どもに慕われたり、職員に頼られたりするのはすてきな上司ですよね。

でも、部下の話を聞かない、上から決めつけてものを言う上司もいますよね。

上司は人の上に立つ分、果たすべき仕事があります。責任や仕事量が増え、大変だとは思いますが、それ以上に大切なことがあると思います。

上司の大切な役割
  • 部下の話をしっかり聞く
  • 意見を言える関係を作る
  • いいチームを作る

みんなが意見を言い合えて、尊重したり、助け合えるチームになれるととってもいいですね。

そんなチームを作ろうと思ったら、上司の意図的な働きかけが必須です。

部下の話をしっかり聞いて、部下が意見を言える環境を作り、みんなで助け合う基盤を作ることです。

そうした助け合う関係は、それぞれが自分の考えでするよりも、方針を決めてみんなが守ることで実現率が上がり、結束も強まります。

そうしたいい職員関係は、子どもたちにも伝わります。子どもたちのことを本当に考えられる職員集団になれば、子どもたちにとっても暮らしやすい場所になります。

しかし、実際にはこんな上司もいます。

NGな上司
  • 機嫌で態度が変わる
  • 威圧的になる
  • 人を好き嫌いで判断する
  • 人によって態度を変える
  • 話を聞かない
  • 気持ちを理解しようとしない
  • 部下の目線に立てない
  • 理不尽な要求をする
  • 人を責めたり、批判する
  • 責任や問題から目を背ける

こうした上司のもとでは、困ったことがあった時に相談をすることができません。

何かを報告するにもヒヤヒヤし、胃が痛くなります。自分の気持ちや意見も言えず、一方的な話で終わってしまいます。

こんな状態では職員も安心して働くことができないし、働き続けることもできません。

やっぱり人が安定しない施設になってしまいます。職員も子どもも不安な中で過ごす施設に明るい未来はありません。

施設の中で大事なのはやっぱり「人」です。子どもたちであり、働く職員です。人を大切にできる施設は、「そこで働きたい!」という人が集まります

子どもたちや働く職員、そして新たに施設で働きたいと思う人にとって、魅力のある施設を作っていかなければいけませんね。

魅力のある施設は、魅力的な職員がいる施設です。「この人と一緒に働きたい!」と思ってもらえる職員やチームを作っていきたいですね^^

まとめ

ミニチュアの家と自然

施設の中でやってはいけないことは以下の通りです。

やってはいけないこと
  • ベテラン職員が権力を持つ
  • 職員による職員への批判・圧力
  • 職員による子どもへの否定・支配
  • 子どもから子どもへの支配・暴力
  • 他人任せな風潮
  • 上司の職務怠慢

こうしたことをやっていると、職員が働きづらく、続かなかったり、子どもが安心して生活することができなくなります。

職員も子どももそれぞれ集団なので、上下関係や支配関係に陥りやすいという性質を意識して、そうならないための仕組みを作ったり、みんなで意識する必要があります。

当たり前のことのようですが、「支配関係や圧力、暴力は絶対許さない」ということを、施設長が公言しそれを形だけでなく徹底しなければいけません

また、施設の風通しを良くして、子どもたちの生活を支える職員がいきいきと安心して働けるようになるには、上司のこんな姿勢が必須です。

上司の大切な役割
  • 部下の話をしっかり聞く
  • 意見を言える関係を作る
  • いいチームを作る

そして、以下のような上司がいる職場だと職員が精神的にしんどくなってしまう可能性が高くなります。

NGな上司
  • 機嫌で態度が変わる
  • 威圧的になる
  • 人を好き嫌いで判断する
  • 人によって態度を変える
  • 話を聞かない
  • 気持ちを理解しようとしない
  • 部下の目線に立てない
  • 理不尽な要求をする
  • 人を責めたり、批判する
  • 責任や問題から目を背ける

当事者の職員にとっても、周りの職員にとっても、子どもたちにとっても何もいいことがありません。

こうした人を許さない意識をみんなで持つことができれば、施設の雰囲気やチーム作りは変わっていくはずです。

そのためにも、施設長がどんな施設を目指すのか、みんなで協力して働いていくためにどういう方針を立てればいいのか考えること。

そして、それを明確にして公言することが大事です。実践してみて、できていないことをうやむやにせず、報告すること。

勇気がいることだけど、隠さないことが大事だよ。

周りの人もその気持ちを受け止めよう!

みんなで共有し、責めるのではなく、どうしたら改善していけるか一緒に考えること、次に生かすことが肝心です。

そうして、「これだけは絶対に守ろう!」という指針をみんなで徹底していくことが大事です。

もしも、こうした悪い風潮や状況があなたの働く施設にもあったら、この記事をもとに見直してみてください。

変えていくべきこと、このままではいけないことが客観的に見えてくると思います。

そして、「この状況を何とかしたい!」と思った時には、一人ではなかなか変えられないので、仲間を作ることが必要です。

同期や先輩、後輩、上司、施設長、心理職員などどんな人でもいいので、話ができそうな人に話してみて意見交換をしてみてください。

少しずつ、共感してくれる仲間、「現状をもっと変えていこう!」とする風潮を作っていくことが大事です。

最後に。そして繋がろう!

TEAMの文字の積み木と人形

しかし、「共感してくれる仲間がなかなかできない…」そんな人も中にはいると思います。

わたしも施設で働いている時に、現実と理想の間で苦しみ、現状を変えられないジレンマを抱えながら過ごしてきました。

わたしは、今も施設で働きながら悩んだり、奮闘している職員の方を「応援したい!」「少しでも力になりたい!」と思っています^^

子どもの施設で悩みながら頑張っている職員さんが繋がって連帯感を持ち、励まし合っていけたらいいなと思っています。

守秘義務があるので、実際に起こっていることは話せませんが、支え合える仲間がいること自体が心強く、安心したり、また頑張る原動力になったりすると思います。

「そんな助け合いの輪を作っていきたい!」「みんなで繋がっていきたい!」と思っています。

なので、少しでも気になった方はこのブログやTwitter、Instagramなどもやっているのでよければコメントください!

どうか一人で抱えないで、気軽にコメントくださいね。待っています^^

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