子どもに教えたい性教育。いつ、何をどう伝えればいい?<学童期>

パックからいくつか出たカラフルな卵 教育

前回は、「子どもへの性教育って何をどう伝えたらいいの?」ということでまずは幼児期から伝えられることを解説しました。

今回は小学生になってきたら知っておいてほしいこと、伝えておきたいことについて説明します。前回の記事はこちら▽

体の変化

くちばしで殻を破っている鳥のひな

小学生の時期になってくると、徐々に体に変化が現れてきます。子どもによって個人差が大きいので低学年の子もいれば高学年になってからの子もいます。

胸が膨らんできたり、生理になったり、精通があったり、性行為に興味を持ったりします。でも、日本の性教育は海外に比べて進んでおらず、性の話はタブー視されている風潮があります。

今では変わってきているかもしれませんが、わたしが小学生の時に学校で教わったのは保健体育の授業で男女の体の違いについて教わったり、女子は別室で生理についての話があったくらいでした。

友達や異性からのからかいで傷ついたり、間違った情報を覚えてしまう前に、家庭で正しい知識を教えてあげることが大切です。また、学校でみんな一斉にではなく、家庭で一対一で教えることで子どもが分からないことを聞きやすくなります。

そのときに質問できなくても、「分からないことや気になること、困ったことがあったらいつでも聞いてね」と伝えてあげるといいですね。

男の子の体

外で一緒に本を読んでいる兄弟

男の子は、10〜15歳くらいの間に精通が起こります。精通とは、初めての射精のことで、射精について知らないとびっくりしたり、「何か汚いもの」と感じてしまうことが多いそうです。

それはおしっこと同じ場所から出ていることや、ねばねばしていること、普段から「おちんちんは汚い」という認識があったり、正しい知識がないことでそう感じてしまいやすいです。

小学生になると、同世代の男の子たちも性に興味を持ってくるので、からかいの対象になって辛い思いをしたり、それによってコンプレックスを抱いたりしてしまうこともあります。

そうなる前に、家庭ではできるだけ同性の親(父親)から、射精のことや精通があったときはどう対処すればいいか、性液がついてしまったパンツは軽く手洗いして、洗濯に出しておくことなどを話してあげるといいです。

子どもも初めて経験することで戸惑ったり不安になったりすることもあるので、子どもから言い出してきたときには、絶対にふざけたりからかったりせずに、子どもと真剣に向き合って事実を話してあげましょう。

事前に知っておくことで、起こる前に心づもりができたり、いざ精通があったときも子ども自身がショックを受けたり不安になったりすることなく、慌てず対処できたりすると思います。

女の子の体

花畑の中で花を摘んでいる女の子

女の子の体は特に個人差が大きく、胸の膨らみや生理についても低学年から始まる子もいれば高学年になってから始まる子もいます。誰もが胸が大きくなってくるとスポーツブラをつけたり、時期がくると生理が始まります。

でも、性について何となく話しづらい雰囲気が学校や家庭にもあるような気がします。聞いてはいけないわけじゃないけど、積極的には聞きづらい(言いづらい)という気持ちが親にも子どもにもあるのではないでしょうか?

でも、おっぱいは将来赤ちゃんを育てるときに大事な役目を果たします。生理についても、赤ちゃんができたときに赤ちゃんを守るベッドの役割をします。そういった役割についても説明すると、子どもの中でのイメージも変わってくるのではないかなと思います。

ただ単に、「胸が大きくなってきたからスポブラをつけよう」「生理が始まったからナプキンをつけよう」ということだけでなく、女の子の体の仕組みはなぜこうなっているのか、どんな役目があって変化しているのかを話してあげましょう。

おっぱいは、赤ちゃんが生まれたときに赤ちゃんに必要な栄養や免疫などたくさんのものをあげる赤ちゃんの命の源となります。また、生理は赤ちゃんができたときに、赤ちゃんを守るふかふかのベッドの役割をします。

いつでも赤ちゃんを守れるようにその準備をしていて、赤ちゃんができていないと使わなかった赤ちゃんを守るベッドがはがれて出てきます。それが月経(生理)です。「いつでも赤ちゃんを守れるように準備しているんだね」と大人になる準備を体が始めていることを話してあげましょう。

生理は血が出るし、ナプキンやパンツ、服が汚れたり、生理痛を伴うこともあります。他にも腰が痛くなったり、体調が悪くなることもあるので、「面倒」「辛いこと」と感じてしまいやすいかもしれませんが、女の子にとって大変なことだからこそ、それが起きる理由を知っておくことが大切です。

生理についても、突然生理がくるとびっくりするので、できれば事前に生理になることや生理になった時の対処法を伝えておいてあげましょう。

自分の体を大切にすること

寝転んで頬杖をついている女の子

そして、小さい年齢から継続して普段から伝えておきたいのが「あなたのことが大切だよ」ということ。こう伝え続けることで、子どもは「自分は大切にされてるんだ」「自分は大切な存在なんだ」と感じることができます。

そうして、それぞれ自分の体の変化があったり、変化する仕組みや理由を理解することで、自分の体について正しい知識がついていきます。そうすると、自分の体を大切にすることを覚えていきます。

自分のことや自分の体を大切にすることは、人のこと、人の体を大切にすることにも繋がります。そうして、体の変化や意味を理解することで、人の体の成長をからかったり、いじわるを言ったりするんじゃなく、相手を思いやれるようになるといいですね。

赤ちゃんはどうやってできるの?

妊婦のお腹に耳を当てている子ども

「赤ちゃんはどうやってできるの?」こうした質問が子どもから飛んでくることもあると思います。なかなかどう説明していいか悩むところです。

でも、「どう説明していいか分からない」「恥ずかしい」「忙しい」などの理由でその答えを濁したり、曖昧な返事で終わらせてしまうと子どもは疑問が残ってしまいます。

さらに、言葉を濁してその会話を終わらせてしまうと、同じことを聞きにくくなってしまい「聞かない方がいいのかな」と感じてしまいます。

親に聞けないことで、友達や同世代の間での噂話や間違った情報を聞いて間違った認識をしてしまったりします。大事なことだからこそ、きちんと家庭で子どもが興味を持ったときに向き合うことが大切です。

間違った認識は、年齢の低い時期での性交渉を招いてしまったり、性行為での暴力的な支配を招いてしまう危険性も多くはらんでいます。

なので、子どもが「赤ちゃんのできる方法」について聞いてきたときは、性行為について正しい知識を教えるチャンスです!

お父さん(男性)の体の中に命のもとになる種(精子)があって、お母さん(女性)の足の間には赤ちゃんが出てくる穴(膣)があるんだけど、おちんちんでそこに命のもとを入れることで、お母さんの体の中にある卵(卵子)とくっついて赤ちゃんができるんだよ、と淡々と伝えましょう。

そして、それが性行為というもので、「大人になってから、好きな人と赤ちゃんがほしいと思ったらすること」なんだよ、と教えてください。

年頃になると、特に男の子は友達とアダルトな動画を見たりすることもあるかもしれません。AVは大人の男性向けに過激に作られているものが多く、その映像で性行為はこういうものだと認識してしまう危険性があります。

あくまでそれは作られた映像で、相手が嫌がっているのに無理矢理したり、暴力的に支配することは実際にはしてはいけないことは知っておいてほしいです。

「どうやって生まれるの?」と聞かれたら

母親の胸に抱かれている赤ちゃん

「どうやって生まれるの?」と聞かれたら、これもいいチャンスと思って説明してあげましょう^^

お母さんの体の中には赤ちゃんを育てる部屋(子宮)があって、赤ちゃんはそこで外で生きられるくらいまで大きくなったら赤ちゃんが合図をして出てくるんだよ。

赤ちゃんの出てくる出口(膣)は普段は閉じているんだけど、赤ちゃんが合図を出したら開いてきて、赤ちゃんは狭い道(産道)を通って、体を回転させたり、頭の骨を縮めたりして、時間をかけて一生懸命出てくるんだよ。

あなたもお母さんもそうしてとっても頑張って会えたんだよ、という経緯を簡単に(シンプルに)淡々と説明してあげてください。大事なことは、「あなたが生まれてきてくれたとき嬉しかった」と伝えることです。

大変なことを乗り越えて、あなたと会えて嬉しかったと言ってもらえると、きっと子どもも嬉しいはずです。そういった、性の仕組みや行為を教えることは性教育となり、自分の体や人の体を大切にすることに繋がります。

それだけでなく、「生まれること」「生きること」などの「生」教育にも繋がっていくのだと思います。これから成長していくにつれ、性教育も生教育もどんどんより重要になっていきます。

次回は、いよいよ最後の「思春期」における性教育について話していきたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます^^ また次回もぜひ読んでもらえると嬉しいです♪

次回の記事はこちら▽

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