夫が農家をやっているので農作業を手伝いながら、玉ねぎが種から大きな実になるまでの道のりを追っていきたいと思います。
今回はハウス管理の仕方を紹介したいと思います。あまり農業に詳しくない人は見たことのない機械もたくさん出てくると思います。
ぜひ、おいしい野菜ができるまでの農家さんの作物の育て方を見てみてください^^
ハウス管理とは?

玉ねぎは、通常育苗ポットと呼ばれるプラスチックケースに土と種をまき、それをビニールハウスの中に並べて発芽させます。種が発芽しやすい温度があって、その温度を一定に保つことが大事になります。
また、成長段階に合わせて一定のサイクルで水やりを行います。そして、玉ねぎの芽が出て、苗がどんどん長く伸びて成長していきます。その後、移植前に長くなりすぎた苗を一定の長さにカットします。
温度管理
ハウスの中の温度を一定に保つためには温度計が必須です。ハウスの中に温度計を置き、その数値を遠隔で見れるもうひとつの温度計を家の中に置いておきます。

こんな温度計を使います。これをハウスの中に置き、ハウス内の気温と、鉄の棒を土に刺して地温を測ります。このハウスと家の中に置いてある2つの温度計の届く電波の距離が決まっているので、その範囲に置かなければなりません。
ハウス管理の時期はまだ寒いので他の作物を作る作業はありませんが、家の中に置いた温度計をこまめにチェックすることが大事になります。
15〜25℃の間に温度を保てるように気をつけながら、ハウス内の温度変化があったときに15℃よりも温度が下がったり、25℃以上になりそうなときは温度を調節しに行きます。
ハウスの横のビニールを巻き上げたり、下げたりして隙間を作り、風を入れることで温度調節をします。温度を感知し、自動でこの開け閉めを行ってくれる機械もありますが、わが家にはないので手動で行います。

ハンドルを回すことでビニールが巻き付けられている棒が上下するので、それによりビニールを巻き上げたり、下げたりできます。
ちなみに、畑への移植前は苗を寒さに慣らしておくことが必要なので、温度が下がっても温度調節をせずにその温度に苗をならします。
水やり

水やりは手動ではなく、こんな機械を使ってやります。この機械は自動灌水装置シャトルといいます。
アームは折り畳むことができ、ハウスが複数あるときや片付けるときにアームを折り畳んで移動したり片付けたりします。

水道と繋がっているホースを機械に繋げて、アームに付いている無数の穴から水を噴射します。

ハウスの端から水を噴射しながら進み、反対側の端まで来ると自動で折り返してまた水を噴射しながら戻ってきます。

ですが、わが家では折り返すときに機械の進む速度を変えるので手動で行っています。ちなみに、この機械は機械の下に敷いてあるレールを通って動いています。
葉切り
大きくなった苗を畑に植え付ける前に、長くなりすぎた苗をカットします。これは、これから移植するときに苗を入れる機械の高さが決まっているためです。

こんな機械を使って苗をカットしていきます。

刃はこんな風になっていて、電動の髭剃りのように2枚の歯が左右に素早く動くことで葉っぱが切れます。写真上部に写っているノズルから空気が出ています。

そうしてカットした苗を空気で後ろに飛ばし、後ろについている袋の中に溜めながら進みます。こうして見ると短くなった苗の部分がよくわかりますね。
こうして畑への移植準備が整えられていきます。苗の状態も畑へ植え付けられるまでに成長したので、もうすぐ畑への植え付けが始まります!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました^^ 植え付け作業もまたレポートするので、また次回もぜひ読んでもらえると嬉しいです♪
コメント