夫婦で家計の無駄な出費を見直し、余ったお金で投資を始めました。投資と言うと難しいイメージやギャンブルのような怖いイメージを持っている人もいるかも知れません。
知識や経験がないと出来ないものや、一瞬で多額のお金を得られることもある代わり、一瞬でお金を失う、またはマイナスになってしまうリスクが高いものもあります。
ですが、それはたくさんある投資方法の中の一部にすぎません。低リスクで誰でも始められる安全な投資方法もあるのです。
その中でもオススメでわたしたちが実際に始めた投資が、つみたてNISAです。ここでは、つみたてNISAの簡単な説明と実際にやってみた内容を紹介しようと思います。
つみたてNISAって何だろう?

つみたてNISAとは、2018年1月からスタートした積立投資専用の「NISA(少額投資非課税制度)のことです。
つみたてNISAは、年間40万円を上限として投資信託をすることができて、40万円までの投資で得られた利益が最長20年間は非課税になります。
投資可能期間は2037年までとなっていて、2037年中に購入した投資信託は20年間(2056年まで)は非課税で保有できます。(2020年11月22日現在)
また、つみたてNISAで購入できる金融商品はすべて金融庁による一定の基準をクリアした投資信託・ETF(上場投資信託)です。
投資信託とは、投資家から資金を集めて、専門の会社が運用してその収益を分配する投資のことです。つまり、投資したお金を自分で運用しなくても投資のプロが代わりに運用してくれるということです。
なので、プロ並みの知識や経験がなくても始めることができて、その後も難しい運用はプロにお任せしておけるのです。
つみたてNISAの良いところ

わたしの感じるつみたてNISAの良い点はざっくりと以下の3つです。
運用益が非課税であること
通常、投資で利益を得た場合、利益に対して20%の税金がかかりますが、つみたてNISAではその税金がかかりません。これが最大のメリットですね!
つまり、10万円の利益を得ても通常なら2万円は税金として差し引かれてしまうので8万円しか手元に残りません。ですが、つみたてNISAなら得た利益10万円がそのまま手元に残るということです。
100万円の利益の場合、通常なら20万円引かれて80万円が残ります。つみたてNISAなら利益の100万円がそのまま残るので、金額が上がれば上がるほどお得ということですね。
少額から始められる
株や投資と言うと、何万円、何十万円と高額な取引をするイメージがあるかもしれませんが、つみたてNISAは少額から始めることができます。
毎月、無理なく積み立てられる金額を自分で決めることができるので、実際にわたしたちも安心して始められたし、今も続けることができています。
一度選んだ後はほったらかしでOK
日々、刻々と変わる株価の上がり下がりを見極めて売買するという投資方法はプロでも難しいと言われます。大きな利益が出ることもある代わり、大きな損をするリスクも上がってしまいます。
が、それとは違い積立投資は自分の選んだ金融商品を自動で毎月、定額で買い付けていくことができて、毎回自分でいちいち買い付ける手間もかかりません。
低コストで長期投資が可能なので、コツコツ積み立ててお金を増やしていこうと思う人におすすめの投資です。
しかし、デメリットもあります。それは、元本割れの可能性があることです。景気や株価によって元本が変動する商品を扱うので、運用している中で元本割れする可能性があるのです。
つみたてNISAを始めたきっかけ

夫がお金の勉強を始めてつみたてNISAのことを知ったことが始まりでした。調べていくと最長20年間、非課税であることやシミュレーションをしてどのくらいお金が増えるのか知りました。
「将来の為のお金を増やしていく為に、これは良いんじゃないか?」「よし、活用してみよう!」ということで始めました。
日本は貯金大国で、貯金こそが一番安全で確実なお金の保管方法だと思っている人が多いと思います。わたし自身も貯金が好きで、定期預金でお金が少しずつ確実に貯まっていくのを見るのが好きでした。
「増えなくても確実になくならず安心」そう思っていましたが、銀行の貯金の利息は0.001%のところが多いです。100万円預けて1年で10円にしかなりません。
定期預金では、0.002%なので100万円を1年預けて20円しか利息がつきません。(2020年11月現在)
そして、銀行が潰れない保証はなく、潰れてしまった場合ペイオフ制度で1000万円までは保証されますが、それ以上は保証されないのです。
その点、つみたてNISAは国の制度なのでその制度が破綻する可能性が低いのです。同じようにお金を貯金したり積み立て続けるならばつみたてNISAの方か伸びしろがかなりあるのです。
現在の状況

わたしは年間40万円、満額を積み立てられるように月々3万3000円(40万円÷12ヶ月=約3万3000円)をつみたてNISAで積立投資しています。
どの金融商品が良いかは、めちゃくちゃ分かりやすくお金の勉強ができる、リベラルアーツ大学の両学長おすすめの中から選びました。
(ページを開くと動画が再生される場合があるので、音量に注意してくださいね)
わたしは「eMAXIS Slim 米国株(S&P500)」というものに、夫は「eMAXIS Slimシリーズ」の日本株式・先進国株式・新興国株式に投資しています。
また夫はつみたてNISAの他に「iDeCo」(イデコ:個人型確定拠出年金)もやっています。つみたてNISAで月々3万3000円、iDeCoで2万3000円、合計月に5万6000円を積立投資しています。
iDeCoというのは、自分年金を投資で積み立てる制度で、積み立てた金額が全額、所得控除となるので所得税や住民税の軽減になり、節税しつつ長期投資ができます。
夫は投資を始めて2年、わたしは10ヶ月ほどですが、今の段階で夫婦でやっているつみたてNISAで17万円ほど増えています。
つみたてNISAやiDeCoは元本割れの可能性があるとはいっても、長期投資を続けていくとそのリスクはだんだん下がっていきます。
また、これまでリーマンショックなどの大きな経済的な落ち込みがあった時も、景気は底を打った後、必ずV字回復しています。景気は下がることもある分、必ず回復するものなのです。
つまり、短期的な勝負に出て大きく儲けようとするのではなく、少額でも、コツコツ長い時間をかけて積み立てることです。そして、もう積み立て続ける必要がなくなった時、景気が良いタイミングで解約すれば良いのです。
更に、全世界の株式に投資した場合、運用利回りは大体低くても3%と言われています。平均すると5%、もう少し高くなると7%くらいになると言われています。
自分のかけた金額をいろいろな利回りでかけた場合、いくらくらいになるか簡単にシミュレーションすることができます。
ここでは楽天証券の積立かんたんシミュレーションで見てみましょう!
年間満額である40万円を月で割ると約3万3000円になるのでそれを仮に20年間積み立てたとします。
積み立てた金額は約800万円になります。これを3%で運用した時の金額がこちら。

積み立てた約800万円に対し、運用で約290万円増え、合計1000万円を超えました!
5%で運用した時の金額がこちら。

積み立てた金額は約800万円で、運用で増えた金額が約560万円、合計1300万円を超えました!!
7%の場合がこちらです。

積み立てた金額が約800万円で、運用で増えた金額が約920万円、合計1700万円を超えました!!こうなると、積み立てた金額より運用して増えた金額の方が上回っています。
とは言え、実際に何%の運用ができるかというのは誰にも分かりません。ですが、低いと言われている運用利回り3%でも約800万円の積み立てた金額に対し約290万円増やすことができます。
なので、銀行に預金として預けたり、保険商品として積み立てるよりもかなりお得になります。長く積み立てることができる20~30代の若い世代の人こそ、早くつみたてNISAを始めることで多くのメリットが得られると思います。
「自分の持っている資産(貯金)を上手に運用して増やしたい!」そう思っている人には、つみたてNISAがおすすめです。
長期的に積み立て、運用して増やし、将来の老後資金や子どもの教育資金を確保する為など大いに役に立つと思います。
まずは、いくらなら継続して積み立てることができるかをざっくり決めて、それを運用するといくら位になるかシミュレーションしてみてください^^
最後に

今回、つみたてNISAを始めてみてメリットがいっぱいあると思ったので紹介しましたが、元々わたしは投資というものに不信感を持っていました。
「投資=よく分からないもの」という認識で、よく分からないから余計に不安だったし投資を始めたいという夫にも最初は全然賛成していませんでした(笑)
でも、投資にはどういう種類のものがあって、実際に始めようとしている投資がどういうものか、リスクやメリットなどをちゃんと知ることでその不安は軽くすることができました。
なので、少しでも興味のある人はもう少し詳しく調べてみたり、すでにやっている人に話を聞いたりしてみるといいと思います。
まずは知ること、今できることから始めてみてはいかがでしょうか^^?
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