授乳の難しさを実感

出産後、立ち会ってくれた夫は帰宅。わたしは母子同室なので赤ちゃんと一緒に病室へ移動して、ここから赤ちゃんとの生活が始まりました!
「ほんまに自分が赤ちゃんを産んだんやなぁ…」
と自分たちの子どもだという実感があまりないまま、初めての赤ちゃんと過ごす時間にちょっとドキドキしながら就寝。
最初はとにかく要領が分からず、赤ちゃんがお腹の中で飲んだ羊水を吐き出してはオロオロ!初めてのオムツ交換、初めての授乳にわたわた!
特に、授乳には大苦戦!!
赤ちゃんを産むのは大変で、陣痛もめちゃくちゃ痛いらしいという認識はあったものの、授乳がこんなにも難しい、そして痛いとは思ってもみませんでした!
赤ちゃんを抱くのもぎこちなく、おっぱいを咥えさせようとするも、上手く咥えられなかったり、咥えても吸いつくことが出来なかったりでしっくりこず…。
「あれ?何か思ったよりも難しい…」
と戸惑いながらも、助産師さんや看護師さんに見てもらいながら、とにかく練習!!
徐々に、乳首を吸われる感覚になってきて、一生懸命に吸う赤ちゃん。3時間ごとの授乳を繰り返し、ほんのちょっと慣れてきたかな…?
あまりの乳首の痛さに苦しむ

次の壁は乳首の痛み!
何とか授乳はするものの、だんだん乳首がヒリヒリと痛んできました。でも、どんなに痛くても、朝も昼も夜も授乳の時間はやってきます。痛みはどんどん強くなり、助産師さんに相談すると
「乳首に傷が付いちゃってるねー」
と言われ、乳首の痛みが良くなるように授乳後、乳首に保湿の薬を塗り、小さく切ったラップを張るようになりました。
生まれたばかりの赤ちゃんはまだ口も小さく、おっぱいを吸うのには、シェイクをストローで吸うほどの力がいるらしく、赤ちゃんも必死!
吸う側の赤ちゃんも、吸われる側のお母さんも授乳初心者だから、上手く吸えないし、上手く吸わせられない。
おまけに泣くときはとっても大きな口なのに、おっぱいを飲む時はおちょぼ口になってしまうわが家の赤ちゃん。開く口が小さいと、おっぱいの咥え方が浅くなってしまい、そうすると乳首が痛くなってしまいます。
大きな口を開けて、乳首じゃなく、乳輪全体まで深く咥えられるようになることが大切です!
でも、小さい赤ちゃんの口に深く咥えさせるのが難しく、おまけに痛い。赤ちゃんと言えど、吸う力は結構強く、傷口をその力で吸われると激痛!!!!
やってもやっても、深く咥えさせられず、痛みに耐えながらの授乳に徐々にメンタルが弱ってきました。夫や家族がそばにいるわけでもなく、めげそうになっても弱音を吐き出せずに辛かった…。
1週間の入院生活でしたが、この期間がものすごく長く感じて、指折り数えながら退院を心待ちにしていました^^;
助産師さんや看護師さんは優しくて熱心な人が多かったけど、母乳育児を強く推奨している病院だったので、

痛くても辛くても工夫して、練習して母乳で頑張りましょう!!
っていうスタンスがちょっぴり(いや、大分?笑)しんどかったです。辛さを受け止めて、時にはミルクも使えるからねっていう位の心の逃げ道がほしかった。育児の先は長いからこそ、
「お母さんの心と体の負担の軽減が一番大事!」
だとわたしは思います。お母さんの心に余裕がないと赤ちゃんにも優しくできないし、お母さんあってこその赤ちゃん、ですからね^^
泣いては授乳、寝かしつけ…の繰り返し

痛みに耐えながらの授乳を何とか続け、寝かしつけようとすると泣いてしまう。
授乳中、吸うことに疲れたわが家の赤ちゃんはすぐに目がとろーん…とし、寝落ちてしまいます。おっぱいに吸いついてはいるものの、ちゃんと飲めていないのか、乳首を外すと目がぱっちり!

ぎゃあーー!!
(おっぱいどこー?!)
と泣いてはおっぱいをあげ、寝かしつけを試み、また泣いて…を繰り返す。
そうして授乳と寝かしつけにどんなに時間がかかっても、次の授乳の時間は待ってはくれません。寝たと思ったら、あと1時間後には次の授乳…という感じ。
しかも授乳の度に痛みに耐える、この繰り返しは辛かった…。密かに泣きながら授乳した夜もありました(泣)
そんな入院中でも、朝昼晩の食事がおいしくて、ご飯の時間がくるのが楽しみでした。その間、赤ちゃんが寝てくれているとは限らず、落ち着いて食べられることは少なく、何とか時間を作って急いで食べていましたが^^;
回復の兆しが見え始める

入院後半は、同じ病室で気楽に話ができる人が出来て、授乳の辛さや育児について弱音や本音も話せるようになって大分気持ちが楽になりました。
そうして話せる人が出来たことで、残りの入院生活も頑張ることが出来ました。わたしの心を支えてくれたその人に感謝です^^
また、授乳の時に、赤ちゃんに出来る限り深く咥えてもらえるように意識して、乳首の保湿を続けていると乳首の傷も徐々に改善していきました。
「やっぱり心も体も無理をしたらあかん!」
と痛感しました。お母さんが辛い気持ちでいると、その空気感が赤ちゃんにも伝わってしまうし、心の余裕が赤ちゃんを愛しいと思えることにも繋がるんだなぁと思いました。
赤ちゃんは大切。でも、お母さんの心も大切なんです!
入院中、沐浴の練習もあり、夫が張り切って挑戦しました。数少ない、夫と赤ちゃんと一緒に過ごせる時間で心が和みました。
そうして、いよいよ待ちに待った退院の日…!!退院当日に、小児科の先生の診察があり、黄疸も基準の範囲内で、無事に退院して良いとOKが出ました!

良かった…!!!
と本当にほっとして、夫に迎えに来てもらい、お世話になった病院のスタッフの方にお礼を言い、久しぶりに病棟の外に出ました。
これからいよいよ、赤ちゃんを連れて帰宅し、新しい家族での生活が始まります!
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