<青年海外協力隊>アフリカ・ガボンで謎の腹痛…盲腸?そして手術?!

手術をしているお医者さん 青年海外協力隊

今回は、青年海外協力隊として派遣されたアフリカ・ガボンでの健康に関する出来事について。

日本とは違う環境での体調不良は怖いですよね。ガボンで謎の腹痛に襲われ、病院を受診、完治に至るまでの経緯を紹介したいと思います。

アフリカを自転車で縦断する女性との出会い

自転車と街並み

わたしの姉が青年海外協力隊としてアフリカのセネガル共和国と言う国に派遣されていたのですが、姉の知り合いにアフリカを自転車で旅をするという猛者がいました。

そして、わたしのガボン派遣中にアフリカ縦断の旅をするらしく、ガボンにも寄ろうかなということでお会いすることになりました。

なんとこの方、女性でたった一人でアフリカを自転車で旅しているんです!最初に日本を自転車で縦断する旅をして、次に自転車でアフリカ横断の旅をしたそうです。

そして今回はアフリカ縦断の旅!もちろん、日本に比べて治安の悪い国もあるし、国境を陸路でそれも自転車で越えなければなりません。

わたしたち協力隊のようにJICAみたいな後ろ盾もなければ、誰かのサポートを受けられるわけでもありません。旅の経路や泊まるところ、食べるものの確保など全て自分で考えて準備しなければなりません。

それを自ら進んでするなんて!協力隊員も「何でわざわざ途上国に…」と言われることがありますが、それをはるかに上回る冒険家です。

途上国では、当たり前のことが当たり前にならないことがよく起こります。普通のことがしたいだけなのに話が通じない、めちゃくちゃ時間がかかるなど。

現に、国境を越える際にいろんなトラブルに巻き込まれたそうです。それでもその旅行を楽しんでしまう彼女は本当にすごい。

下腹部に痛みを覚え、病院へ

泣いている赤ちゃん

彼女は2週間ほどのガボン滞在中、わたしの家に泊まっていました。そんなある日、朝目が覚めるとお腹の内側に違和感を感じました。初めは筋肉痛のような感じで違和感を感じながらもあまり気にしていませんでした。

この日は、一緒にわたしの活動先の孤児院に行く予定だったので孤児院に行くと、セレモニーのようなものが行われていてみんなが集まっていました。今日は活動ができなさそうなのと、お腹の痛みが強くなってきた為、この日は帰ることに。

お腹に変な痛みがあることを伝えると「病院に行った方が良いよ!」と言う彼女。「え!でも、ただの腹痛かも知れないし…」と渋るわたし。

まだ痛みがそこまでひどくなかったので、わたしはそこまで深刻に受け止めていませんでした。正直、「アフリカの病院って怖いな…」という気持ちもあったので、家でゆっくり休めばいいと思っていました。

でも、看護士経験のある彼女から「検査をして何もなければ、大丈夫だったって安心できるし、安心する為にも調べた方が良いよ」と言われました。

確かに、この痛みが治らなければいつまでも「大丈夫なんかな…」ともやもやするし、日本ではなくアフリカにいるんだからいつもの感覚ではいけないのかも知れません。

そうこうしている内に、痛みはどんどん悪化。路面状態が悪いのでタクシーに乗っていると車が揺れるのですが、その振動でもお腹が痛むようになってきました。

まず、JICAのスタッフさんに連絡し、おへその右横あたりが痛く、指で押すと痛みが強くなると症状を報告。すると盲腸の可能性があるということで車を出してもらい、病院へ行くことになりました。

看護師である彼女も付き添ってくれ、病院での診察を受けました。採血をしたり触診をしたりし、初めて造影剤を使ってのX線写真も撮りました。

造影剤を投入している間、ぎゅるぎゅるぎゅる…!と造影剤が体内に入っていく音(?!)がものすごくしてびっくりしたのを覚えています。

造影剤を入れた部分があとから打撲の跡のようになってきて、これまた驚きました。造影剤を使った後の対処が悪かったようで、内出血の状態みたいです。

内出血の跡がある腕

病院をいくつも周り、もらった検査結果をJICAの専門医に見てもらうと盲腸だろうとのこと(!!)

日本では盲腸の治療は薬で散らして無くすという方法が一般的ですが、昔は盲腸になると手術をしていました。ガボンではまだ薬で散らすことよりも、盲腸になれば手術をするというのが一般的なようです。

さすがに途上国での手術は衛生状態や感染の問題などで不安だったので、フランスへ行き手術を受けるか、日本に一時帰国して手術をするかのどちらかになりました。

フランスへ行ってもちゃんと対応してくれるということでしたが、もちろんフランス語での対応なのでそこまでフランス語の自信ないし不安…!ということで日本での手術を希望しました。

でも、今考えたら日本に行けば手術でなく薬での治療になったのかも知れませんね。

小型の飛行機?のようなものを準備していただき、それで日本へ飛ぶことになりましたが、JICA側の最後の協議に少し時間がかかり、それを待っている間にまた別の病院へ行くと盲腸ではない可能性が出てきました。(なんと!)

痛みの原因は大腸憩室炎

聴診器と紙とペン

詳しく調べていくと、このお腹の痛みの原因は大腸憩室炎というものでした。大腸憩室というのは、腸管の外側に向かって風船のように飛び出した大腸の壁の一部分のことです。

先天性の場合もありますが、ほとんどの場合が後天性であると言われ、大腸の壁の強さと腸管内の圧力のバランスが崩れることでできると考えられています。

大腸憩室の中で細菌が繁殖して炎症を引き起こすことが原因で、便が入り込んだりすることがきっかけとなるそうです。

また、大腸の右側で起きることが多く症状として盲腸と似ているため、間違えやすいので注意が必要な病気なのだそうです。その通り、盲腸だと間違われ危うく手術することになるところでした…(冷汗)

手術してみて、「あれっ盲腸じゃなかった…」と分かって何もせずにお腹を閉じるなんてことになったら、手術をした意味がないですよね^^;

手術に踏み切る前に、盲腸ではなく正しい原因が分かって本当に良かったです。

わたしは、看護士の彼女の後押しのおかげで痛みを我慢することなく、症状が出たその日にJICAに報告して病院に行くことができました。

特に衛生状態の良くない環境では、安易に大丈夫だと自己判断してはいけませんね!

この腹痛に襲われたタイミングで、たまたま看護師の彼女と一緒にいたことは不幸中の幸いでした。そうでなければ、自己判断で放置し、もっと症状がひどくなってから病院に行くことになっていたかもしれません。

病気が発覚してからは抗菌薬の薬を出してもらい、それを飲むことで炎症が治まり痛みがなくなって元気になりました。

たくさんの人の温かさに感謝

ぼやけたピンク色の光

現地の病院へ行くのは正直、不安でしたがきちんとした病院を選んでくれ、JICAのスタッフの方と看護士の彼女が付き添ってくれて本当に心強かったです。

JICAのスタッフの方はフランス語を通訳してくれ、不安を少しでも軽減出来るよう常にわたしのことを気遣ってくれました。

看護士の彼女は病院に対して、「こういう症状があることを言った方が良いよ」とか「こういう場合はどうしたら良いか聞いた方が良い」など医療的な面でアドバイスしてくれました。

せっかく旅行でガボンまで来たのに、ガボンの滞在中はほとんどわたしの病院への付き添いと看病をしてくれていました(泣)本当に感謝でいっぱいです。

途中、案内された通りに部屋に入ると入院する流れになっていて、危うく入院することになりそうでしたが、そこは阻止し帰ることができました。

痛みが治まるまでは辛かったですが、「夜中いつでも起こして良いからね」と隣で寝ている看護士の彼女が言ってくれて安心して眠ることができました。

病院へ付き添ってくれたJICAのスタッフさんはいつ休んでるのか…と思うほどお休みの日にも連絡をくれ、体調を気にかけたり、手作りの料理を持ってきて下さいました。

他にも、料理が得意なJICAの所長さんもたくさんの手作り料理を差し入れて下さいました。

献身的にサポートしてくれたJICAのスタッフさんのことを、「こんなに常に隊員のことを考えて行動しているJICAスタッフを見たことがない」と所長が言われていました。

活動面で相談した時も本当に親身になって全力でサポートをしてくれて、所長の言葉にめちゃくちゃ納得しました。

いろんな人のサポートのおかげで不安も少なく病院へ行けたし、安心して家で療養でき、無事に元気になることができました。

海外で体調を崩すと日本の医療体制とは違うので大変でしたが、その分、手厚くサポートしてもらい人の有難みを感じた出来事でした。

謎の腹痛(番外編)

膝を抱える男性

また別の時期、ある夜寝ていると猛烈な腹痛で目が覚めました。トイレへ駆け込みますが痛みは治まらず、気分も悪くなってきて下痢と嘔吐にめちゃくちゃ苦しみました。

頭がクラクラしトイレに座っていることすらもままならず、その場で床に崩れ落ち、それ以上動くこともできませんでした。幸い、その後腹痛や吐き気は治まり、そのまま眠りに落ち、気付いたら朝でした。

朝になると症状は改善されており、その後も元気に過ごしていますがあれは何だったのか?

今でも分からないですが、現地の水だったり食べ物だったり、いろんなところで日本とは衛生状態が違うので何かにあたってしまったしまったのかなぁと思います。

人生であんなに意識が朦朧として動けなくなったことはありませんでした。その時は一人だったので、あのまま動けずに症状が悪化していたら…と思うとぞっとします。

当時は怖いとか思う余裕もなく、とにかく痛みと吐き気が苦しくて、自分の体を支えているのも辛くて何も考えられませんでした。

とにもかくにも、大事に至らず回復して本当に良かった…!!海外で生活をするのはこういうリスクもあるということを身をもって知った出来事でした。

※青年海外協力隊について、ガボンでの生活について、孤児院でのボランティア活動についても記事を書いています。

下の関連記事にあるので良ければ、そちらも読んでみて下さい^^↓↓

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