みんなに知ってほしい。児童養護施設ってどんなところ?

ブロックで遊ぶ子どもの手 子どもの福祉

児童養護施設って名前はたまに聞くけど、よく知らないなぁ。どういうところなんだろう?

児童養護施設とはどんな場所で、どんな子どもたちが生活しているのでしょうか?その概要を簡単に説明します。

児童養護施設とは?

青空と街並みと家

児童養護施設とは、2~18歳までの家庭で暮らすことのできない子どもたちが生活する施設です。家庭で生活できない理由は、親の病気や、虐待、経済的な問題など様々です。

安心して安全に生活できないこと、衛生状態や健康状態が良好ではない場合に子どもたちは保護されます。

まず、児童相談所で一時保護され、そこでしばらく過ごします。その間に受け入れることが可能な施設を探し、その後、生活していく施設に移動します。

保護された子どもたちが生活する児童養護施設にはいくつか種類があります。

  • 大舎制
  • 中舎制
  • 小舎制
  • グループホーム

大舎制の施設では、1舎につき、20人以上の子どもたちが生活します。

中舎制では1舎につき、13~19人の子どもたちが、小舎制では1舎につき、12人までの子どもたちが生活します。

グループホームは、定員が6人で地域にある一軒家を使って生活します。

簡単に言うとこのように、ひとつの建物にどのくらいの人数の子どもたちが生活しているかで分類されています。

また、近年ではより少人数で家庭に近い環境で子どもたちが生活できるようにすることが望ましいという考えになってきています。

建物の中に、子どもたちが生活する空間(ユニット)がいくつか区切られており、それぞれ決められた自分の部屋で生活することになります。

施設の他に家庭で暮らせない子どもたちが生活する場所はこんなものがあります。

  • ファミリーホーム
  • 里親
  • 養子縁組

この3つがどんなものなのかは、また別の記事で書きたいと思います。

児童養護施設の仕事

洗濯物を畳む手

児童養護施設の仕事は、簡単に言うと主に家事に育児です。

食事を作って子どもたちと一緒に食べたり、掃除に洗濯をしたり、子どもたちと一緒に入浴したり、幼児さんの寝かしつけもします。

小学生や中高生の宿題や勉強をみたり、幼稚園や学校との連絡、児童相談所との連携・カンファレンス、保護者との連絡なども行います。

つまり、児童養護施設の仕事というのは家庭での保護者の役割そのものです。それだけ、子どもたちにとって重要な役割を担います。

加えて、子どもたちの生活や将来について一緒に考えていくことも重要な仕事の一つです。

その為、いろんな家庭の背景をもつ子どもたちと、心を通わすことが出来るようにたくさんの時間をかけて関係を作っていきます。

虐待の連鎖

倒れるドミノを止める手

数年前くらいから、テレビで児童虐待の事件を取り上げられることが多くなったと思います。

虐待の末、幼い子どもが亡くなり親や内縁の夫や妻が逮捕されるニュースは度々目にします。なぜそんなことが起こってしまうのでしょうか?

どんな状況だとしても、虐待は許されることではありません。いくら親が辛い状況にあったとしても、その苦しみを子どもにぶつけていいわけがありません。

でも、この問題は「虐待を行った親が悪い」ということだけではないのです。虐待をしてしまった親にも、そこに至る経緯や苦しみがあって、そこには複雑に問題が絡み合っています。

心の傷を負ってしまった子どもたち、加害者となった親たち、それでも親子関係は続きます。

子どもたちがこれからを生きていく為にも、子どもの心のケアだけでなく親の心のケアも同時に必要です。

どんな現状があるのか知って、子どもたちが抱える問題について他人事ではなく身近なことに感じてもらいたいです。

自分の子どもに虐待する親はどんな状態なんでしょうか。本来ならば、ほしくて生まれてきたわが子は可愛く、愛情を注いで育てますよね。

とは言え、子育てはそんなに簡単に理想通りはいきません。虐待に至るにはその保護者自身が精神的に追い込まれているケースが多いと思います。

虐待を行う保護者自身が虐待を受けた経験があることも珍しくありません。

親自身が十分に愛情を受けられずに育つと、自分が子育てをする時にどう育てていいか、どう愛情を注げばいいか分からず、自分がされていたことを繰り返してしまうといいます。

こうした虐待が親から子へ、またその子が親になってその子どもへ虐待してしまうことを虐待の連鎖といいます。

人に優しくできるのは、自分が優しくしてもらって嬉しかったり、心が満たされる経験があってこそだと思います。

わたしたちも、時間や心に余裕がない時に人に優しくするのは難しい時がありますよね。

また、愛情を感じられずに育ったり、家庭で生活できず施設で育つ中で特定の大人との信頼関係ができなかったりすると、自己肯定感が育たなかったり、自分に自信が持てなくなることもあります。

中には自分が誰から生まれたのか、自分の親に会ったことのない子もいます。親に限ったことではないですが、それだけありのままの自分を受け入れてくれる人の存在は大きいです。

辛い生い立ちを背負っていても、どうか前を向いて生きていける子どもたちが一人でも多くいますように心から願っています。

その為にも、子どもたちにとって信頼できる大人の存在は重要です。保護者でも兄弟でも親戚でも友人でも近所の人でも学校の先生でも誰でもいいです。

子どもたちが「自分の言葉をちゃんと聞いてくれる、自分のことを考えてくれている」と感じられる存在が必要です。

そして、子どもたちが家庭の代わりに暮らす施設、そこで働く職員は子どもたちにとってそんな存在でなければならないと思います。

児童養護施設のことについて、何となくイメージできたでしょうか?

次は、「実際に暮らす子どもたちがどんな生活をしているのか?」について書きたいと思います。ぜひ、読んでみてください^^↓↓

児童養護施設で暮らす子どもたちの生活ってどんなもの?
前回は、「児童養護施設とはどんなところ?」ということを紹介しました。今回は、実際に施設にいる子どもたちがどんな生活をし...

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