<実体験を紹介>青年海外協力隊って何だろう?

アフリカの子どもたち 青年海外協力隊

青年海外協力隊って聞いたことがあるでしょうか?駅や電車内の広告で見かけたことがある人もいるかも知れません。

わたしも、初めてその存在を知ったのは電車内の広告でした。わたしは、青年海外協力隊としてアフリカのガボン共和国という国に1年派遣されていました。

応募したきっかけや派遣されるまでの流れ、また実際に行ってみた発展途上国はどんなものだったのか、経験をもとにいくつかの記事に分けて紹介していきたいと思います。

青年海外協力隊とは?

世界地図

青年海外協力隊とは、発展途上国の開発援助の為に日本から派遣されるボランティアのことで、JICA(独立行政法人国際協力機構)により派遣されています。

日本から派遣される発展途上国は、アフリカ、中南米、アジア、大洋州、ヨーロッパなど世界中にあります。

発展途上国からボランティア要請され、どの国でどんな職種のどんな内容のボランティアが必要とされているかが日本に知らされます。

青年海外協力隊に応募する際は、まず、説明会に行くと青年海外協力隊の説明や実際に青年海外協力隊としてボランティア活動をしてきた人の話を聞くことができます。

その際に、応募できる国や地域、職種の一覧ももらえるので、自分の興味がある国や応募できる職種は何なのか知ることができます。

毎年、同じ国から同じボランティア要請があるわけではなく、その都度、必要とされている支援は変わります。なので、応募しようと思った時のボランティア要請の中から自分に当てはまる要請を探します。

職種は、様々な分野で幅広く種類があります。

  • 計画・行政(コミュニティ開発、コンピューター技術、防災・災害対策など)
  • 公共・公益事業(土木、廃棄物処理など)
  • 農林水産(野菜や果樹の栽培、水産や養殖など)
  • 鉱工業(自動車整備、食品加工、金属加工など)
  • エネルギー(再生可能・省エネルギー)
  • 商業・観光(経営管理や観光など)
  • 人的資源(青少年活動、柔道や空手、卓球などのスポーツ、PCインストラクター、教師など)
  • 保険・医療(看護師、作業療法士、理学療法士、助産師、栄養士など)
  • 社会福祉(障害児・者支援、高齢者介護など)

この他にもたくさんの職種があり、募集件数が多いもの、少ないものなどがあるので、興味のある人はJICAボランティアの青年海外協力隊、職種別一覧を見てみてもらえると良いと思います。

青年海外協力隊の派遣期間は2年間です。年に2回、春と秋に派遣され、その都度、説明会も行われます。

わたしは、この説明会に何度か参加して、実際の発展途上国のこと、どんなボランティアをしているのかを聞いてイメージを膨らませていきました。

挑戦しようと思ったきっかけ

太陽に向かって伸ばす手

わたしには姉がおり、姉も青年海外協力隊としてアフリカのセネガルという国に派遣されていました。そして、姉の派遣期間中にわたしもセネガルに遊びに行き、実際の発展途上国とはどんなものなのかを見てきました。

身近に青年海外協力隊経験者がいたこともありますが、一番はそれまでやっていた児童養護施設の仕事を辞める決意をしたことでした。

児童養護施設とは?

様々な事情により保護者と一緒に暮らすことが出来ない子どもたちが生活するところ。

仕事内容は、ごはんを作って一緒に食べたり、お風呂に入ったり、宿題を見たり遊んだり、寝かしつけをしたりします。他にも、学校や児童相談所などの関係機関との連絡やカンファレンス、子どもたちの保護者の対応などがあります。

子どもたちへの対応はここまでやれば終わり、というものでもないので、とことんやろうと思えばキリがありません。

加えて関係機関の対応や事務作業など、結果、毎日遅くまで仕事をしたり、休日でも仕事をしていました。そんな毎日は心身ともに大変でしたがやりがいもあって、とにかく脇目も振らずがむしゃらに突っ走ってきました。

数年して子どもの担当を任されるようになり、更に仕事が増え、責任も重くなってきた頃、連休を利用して沖縄に一人旅に出かけました。忙殺された今の環境から離れて、一度自分自身と向き合おうと思ったのです。

やりがいはあっても、定時も休みも関係なく、仕事をする毎日。また、子どもたちが生活をする場なのに、大人の都合でルールを決めてしまっていることが多いこと。

集団生活なので、ある程度はルールがあるのは仕方ないかも知れません。でも、子どもの為じゃなく、大人にとってやりやすいように決めていることが多いと感じていました。

施設だからと言ってルールに縛られる必要はない、子どもたちの生活する場なのだから家庭と同じ。だから、もっと子どもたちにとって自由な環境で、変化にも柔軟であるべきだと思ったんです。

そして職員同士の人間関係やしがらみなど…いろんな課題がありました。

できるだけ自分たちが働きやすくなるように工夫していましたが、根本的な施設の体制は変わらず、これで良いのか日々、自問自答していました。

そんなところで旅に出て、一人で石垣島、竹富島などを巡っていろんな景色を見てきました。日が暮れるまで、砂浜に腰を下ろして海を眺めている時、ふと「辞めよう」と思い決心がつきました。

いろんなしがらみの中、ただ純粋に子どもたちの為だけに働くんじゃなく、他の職員の顔色を窺ったり、施設の為に動いていたわたし。また、そうせざるを得ない環境になっていたことで、この環境から離れようと思いました。

正直、その時のわたしは毎日、職場と家の往復で笑うことも減っていき、いつも切羽詰まっていました。そんな毎日に追われている中で「何の為に生きてるんやろう?」と思った時、

「もっと思いっきり楽しんで生きたい!」

「いきいきして生きたい!」

と思いました。これまで、飛び込んだことのない世界に飛び込んで、自分の世界を広げたい。そう思ったのが、わたしが青年海外協力隊に応募しようと思ったきっかけでした。

応募・選考方法

紙に文字を書いている手

説明会でもらう応募要請の冊子を見るか、協力隊のホームページを見ると応募する方法を見ることができます。

  • 応募できる職種
  • 応募できる要件

を第三希望まで選びます。

  • 応募しようと思った理由
  • 何故その要請を選んだのか
  • そこで自分に何が出来るのか

などを決められた書式に沿って書き、郵送またはインターネットで応募します。その一次試験である書類審査に合格すると、二次試験の面接がJICA東京で行われます。

ボランティア自体の一般的な面接と自分の専門技術について問われる面接を2つ受けます。また、遠方からの参加者はJICAがホテルを用意してくれ、交通費の補助もあります。

発展途上国に派遣されるまでにすること

勉強する学生たち

二次試験にも合格したら、派遣までにいくつかすることがあります。

  • 語学訓練に向けての学習
  • 予防接種
  • 健康診断
  • 派遣前訓練

まず、派遣前訓練(語学訓練)までの間に決められた学習プログラムを使って、自分が派遣される国の公用語の基礎をある程度頭に入れておきます。

そして、派遣前訓練の最中にも予防接種は受けますが、それまでに受ける必要がある予防接種を受けておきます。

発展途上国は、先進国である日本よりも衛生状態や医療環境が悪いことが多いです。その為、健康診断を受け、発展途上国でも生活していける健康状態であることを示す必要があります。

最後に、派遣前訓練とは、自分が派遣される国の公用語を学んだり、発展途上国での生活を送る上で必要な知識を習得する為に実施される訓練です。

期間は約70日間で、派遣される国や地域によって長野県と福島県に分かれて訓練が行われます。この派遣前訓練で、同じように世界中の発展途上国に派遣される仲間にもたくさん出会うことができます。

学生以来の、集団のコミュニティに属し、クラス毎に授業があって、一緒に目標に向かっていく仲間がいて、この期間が本当に楽しかった!

これまで、出会ったことのないような仕事の経験がある人、様々な性格の人、いろんな考え方の人がいて刺激があって充実していました。

言語を教えてくれる先生は外国人と日本人がいて、英語、フランス語、スペイン語など派遣される国の公用語を学習します。わたしが派遣されるガボンという国はアフリカにありますが、もともとフランス領だったのでフランス語が公用語です。

わたしがフランス語を教えてもらったのはコンゴ人の先生で、その先生は、フランス語に英語、日本語もペラペラでした。漢字まで自分で勉強している勉強熱心な人で、分からないところも親身になって教えてくれるとてもいい先生でした。

お風呂は銭湯のような大浴場があって、湯舟もひろびろ!日々の疲れを癒してくれて、ほっこりする時間でした。

そして、毎日のごはんがとってもおいしい!訓練期間の70日間、毎食メニューが違って、本当にどれもおいしかったです。おいしいごはんを食べられることは、毎日勉強をがんばる活力になっていました。

毎日、勉強をがんばりつつも、その生活を気持ちよく送れたのはそれを支えてくれた、たくさんの人たちのおかげです。

語学の先生や訓練所のスタッフさん、おいしいごはんを毎食作ってくれた調理員さん、お風呂やトイレ、館内をいつもピカピカにしてくれていた清掃員さんたちに感謝です。

この70日間の訓練生活では、新しい言語を学ぶことの楽しさも教えてもらいました。学ぶことは楽しくも難しく、壁にぶつかって苦しんだこともありました。

それでも、いろんな仲間に出会えて、学ぶことの楽しさを知り、新しい知識も得ることもできて、わたしにとってとても大切な経験となりました。

次は、協力隊として派遣されたアフリカ・ガボンでの生活について書こうと思います。こちらの記事もぜひ、読んでください^^♪↓↓

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