子どもの施設の生活空間ってどんなもの?何をして過ごしているの?

家の中のリビングルーム 子どもの福祉

児童養護施設で生活している子どもたちはどんな場所でどんな風に過ごしているのでしょうか?

施設の中のことは、生活している子どもたちや働いている職員など実際に中の様子を見た人でなければ、イメージしづらいかもしれません。

わたしは実際にいくつかの子どもの施設で働いてきたので、そんな経験をもとに施設での生活について紹介したいと思います。

施設に対して興味を持っている人、どんなところでどんな風に過ごしているのか知りたいという人は、ぜひ読んでみてくださいね^^

少しでも施設について知ってくれると嬉しいです!

いろんな施設の形

白と黒の家の置物

児童養護施設とは、事情があり家庭で暮らすことができない子どもたちが生活する場所です。

児童養護施設には、施設の建物の大きさや子どもたちの人数、生活する部屋のタイプなどさまざまな形があります。

いろんなタイプの施設がありますが、ここではわたしが実際に働いたいくつかの施設について説明したいと思います!

施設A
  • 3階建て
  • 大きな建物
  • 子どもは70名くらい
  • 男女に分かれている
  • ユニットに分かれている
  • 1ユニット10名前後
  • 食堂とユニットでの調理

このユニット制では、大人数の子どもたちが暮らしていますが、ユニット制にすることで比較的少ない人数で子どもたちが生活できます。

食堂で調理してもらうものと、ユニットで調理するものがあります。

ユニットの中で、子どもたちが出来上がった料理だけでなく、食材の形や色を見たり、調理している姿を身近に感じることができます。

施設B
  • 1階建て
  • 中くらいな建物
  • 子どもは30名くらい
  • 男女に分かれている
  • 中高生には個室がある
  • 食堂での食事のみ
  • 学習室で全員が学習する

ここでは、全体の子どもの人数はそこまで多くなく、大きく2つに男女で分かれています。

子どもたちの生活スペースで調理することはなく、全て食堂でみんな集まって食事をとります。

またここの施設は学習室があり、学習する時は男女とも全員がこの場所に集まって勉強します。

この施設は学習と自立に力を入れており、子どもたちの学習への意識が高く、頑張って取り組んでいる子が多かったです。

施設C
  • 大きな一軒家
  • 子どもは一軒につき10名くらい
  • 敷地内に6軒ほどある
  • それぞれが独立して生活
  • 食事も各家で食べる

ここは、大きな一軒家のような施設が敷地内に6軒ほどあり、それぞれが独立して生活しています。

生活する家同士を職員や子どもが行き来することもできて、大きな一軒家なのでそれぞれの子どもが過ごすスペースも広く確保できています。

家庭での暮らしに近く、それでいて近くに他の職員がいて助け合えるととてもいい形なのかもしれません。

こんな風に施設の形はさまざまです。このほかにも、定員が6名までの地域にある一軒家に住むグループホームもあります。

施設といってもいろんな形があるんだな〜

子どもたちの生活空間

カントリー調の室内

子どもたちの生活空間には、それぞれ生活に必要なものがそろっています。

生活環境
  • リビング
  • キッチン
  • トイレ
  • お風呂
  • 個室

こうしたものがユニット制の施設であれば各ユニットに、タイプBやタイプCの施設にもそれぞれありました。

ユニット制の施設では、お風呂は大きなものが各階にあり、いくつかのユニット共同で順番に使っていました。

タイプCのもの、またはグループホームがより家庭に近い環境になります。グループホームが一番子どもの人数も少なく、小規模ですね。

子どもたちの部屋は大体、幼児さんは2〜3人ずつ、小学生は3〜4人ずつ、中学生は2人、高校生は1人の部屋割りになっているところが多かったです。

イメージとしては、兄弟の多い家庭みたいな感じかな?

子どもたちの過ごし方

腕に顎を乗せて微笑んでいる女の子

子どもたちは、それぞれ日中は幼稚園、小学校、中学校、高校、支援学校などに通っています。

帰ってきたら、宿題をしておやつを食べて遊んだりして過ごしています。過ごし方は家庭とあまり変わらないかもしれません。

リビングにはテレビがあり、みんなでよく見ています。リビングにはダイニングテーブルがあり、ユニット制や一軒家タイプの施設ではそこで毎食みんなそろってごはんを食べます。

ユニット制の施設では、各ユニットでごはんを炊いたり、味噌汁を作ったり、副菜を作ったりして、メインのおかずは食堂の調理員さんが作ってくれていました。

日中は幼児さんや小学生はおもちゃで遊んだり、お絵かきをしたり、外に行ってボール遊びや鬼ごっこなど好きなことをして遊びます。

中高生になってくると、リビングや個室などで本を読んだり、テレビを見たり、子ども同士や職員とお喋りをしたりして思い思いに過ごしています。

夕方にお風呂に入って、夕食を食べた後は片付けのお手伝いをしたり、夜は大体みんなテレビを見て過ごしています。

幼児さんが20時頃、小学生が21時頃に就寝し、中高生は学習をしたり、夜食を食べたり、みんなでお喋りをしたりして23時頃に就寝します。

家庭とは違うけれど、子どもたちにとって施設が安心できる居場所になっているといいな^^

子どもたちの友人関係

顔を風船で隠している子どもたち

施設内で他の子どもたちと遊ぶことが多いですが、中には学校の友達の家へ遊びに行ったり、どこか外に遊びに出かけることもあります。

しかし、実際には学校での友達はいるけれど、施設に帰って来てから友達と遊びに出かける子は少なかったです。

内弁慶な子が多くて、施設の中では元気なやんちゃな子でも学校や外では大人しくなってしまう子も少なくありませんでした。

施設の外や学校のクラスメイトの前でありのままの自分を出すことは難しいのかもしれませんね。

そうして、どうしてもいつも同じ施設のメンバーで遊ぶことが多くなってしまいます。

しかし、わたしは放課後や休みの日など、友達と遊んだり遊びに出かけたりする経験を積極的にしていってほしいなと思っています。

いろんな人と関わったり、施設の外にどんどん出ていくことが、子どもたちにとって大切な経験になるんじゃないかと思うからです。

活動範囲が広くなっていくと子どもたちの世界ももっと広がっていくはず!

施設の行事と寄付・招待

きれいな鶴のオブジェ

施設には、1年を通していろんな行事が計画されています。中には長期休みには保護者と外出したり、お家に外泊する子どもたちもいます。

しかし、外出や外泊ができない子どもたちもいるので、特に長期休みでは施設で過ごす子どもたちが楽しめる行事を計画しています。

また、ユニット制のところでは、普段はそれぞれのユニットで食事をとっていますが、行事がある日は食堂に全てのユニットが集まってみんなで食事をとっていました。

みんなでそろって行事を楽しんだり、食事も普段のメンバーだけのものとみんなそろっての食事では雰囲気が違い、楽しいものになっていました。

また、施設で計画する行事だけでなく、企業からの招待をいただき女子プロ野球や相撲などのスポーツ観戦に行ったり、クリスマスディナーに招待していただいたこともあります。

寄付でお年玉をいただいたり、クリスマスケーキなどの食品の寄付をいただいたり、たくさんの人のご厚意やあたたかい気持ちで支えられています

たくさんの寄付や招待など、ありがとうございます!

子どもたちも喜んだり、楽しみにしたりしています^^

子どもたちのやりたいこと

ガッツポーズをしている女の子

中学校では部活に入っている子が多く、高校になるとアルバイトする子も出てきます。

受験生になったり、勉強を頑張りたいという子が塾に通ったりすることも増えてきました。

そうした、何か自分の好きなことややりたいこと、頑張りたいことを見つけたり、打ち込めるものが見つかることはとっても大事です。

やりたいことがなくて暇を持て余していると、何となくダラダラ過ごしてしまうし、楽しくないですよね。

暇な時間をやりたいことに充てられるとその時間は楽しいもの、大切なものになります。

施設にいてもできるだけ、いろんなことに挑戦したり、体験したりできる環境を整えてあげることが大切だと思います。

「子どもたちが何に興味があって何が好きか?」「何が得意で何がやりたいか?」

そういうものを探して見つけることができると、きっと充実した時間を過ごすことができると思います。

それが子どもたちの楽しみになったり、趣味になったり、もしかしたら将来の夢に繋がるかもしれません^^

施設の職員は子どもたちのやりたいことを応援して、子どもたちが好きなことを伸ばしていけるよう、支えていく存在でありたいですね。

子どもたちにはぜひ自由に夢を持ってほしいな。

それを広げたり、サポートするのも職員の大切な仕事です!

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