北海道って梅雨がないって本当?雨が降らないメリットとデメリット

色とりどりの傘が浮かぶ青空 農業

北海道は梅雨がないって知っているでしょうか?梅雨といえば毎日天気が悪くてジメジメ…そんなイメージですよね。

でも、そんな雨にも大きな意味があります。梅雨のない北海道と雨の関係について農家の視点からお話します。

梅雨

窓の外の雨をぼんやりと見つめる男の子

梅雨というと、一般的に5月末から7月初〜中旬にかけて曇りや雨の日が多くなる時期のことです。

丸1ヶ月ほど梅雨が続くということですね。わたしはもともとは関西に住んでいたので梅雨は物心ついたころからお馴染みのものでした。

梅雨の時期は、いつも天気が悪く、洗濯物がなかなか乾かなかったり、出かけるにも傘が必要だったり、子どもたちも外で遊べなかったりとネガティブな気持ちになることも多いですよね。

おまけに、気温が上がってきて湿度も高くなるのでジメジメとして不快指数も上がってしまいます。その悶々とした時期を超えるとカラッとした夏が来て、「ようやく夏本番!」という気がしていました。

北海道の梅雨

雫になって落ちそうな水滴

結婚して、北海道に移住してから驚いたのは、北海道には梅雨がないということ。日本の中に梅雨がない地域があるとは思ってもみなかったわたしはびっくりしました!

北上する梅雨前線が北海道に来るころには弱まっており、しかも足早に通り過ぎるため、北海道には梅雨というものが存在しないそうです。

6月といえば雨、とにかく雨。そういう環境で30年近く過ごしてきたので、梅雨のない6月を過ごすのは新鮮な感じがしました。

湿度も高くならないのでジメジメもしないし、「何て過ごしやすいところなんだ!」と思っていました。

夏は北海道も暑いですが、それまで過ごしていたところより、夏のジメジメした感じがしないし、暑いといっても影に入ったり、家の中に入るとスッと涼しくなったりします。

また風が強く、それが北風になると夏でも夕方などは少し肌寒いほどです。1日の中で気温の変化が大きく、夏でも朝晩は涼しかったり、時には寒かったりもします。

特に風で体感温度が変わり、北風が吹くと外にいたり、家の中でも窓を開けていれば一気に寒くなるほど威力はとても強いです。

作物にとって恵みの雨

雨に濡れている黄緑色の葉

そんな北海道ですが、梅雨がなくてもある程度の雨が降れば畑の作物は育ちます。しかし、今年は雨がほとんど降らず、作物にとっては厳しい年となりました。

春ころにかけていろんな作物の種や苗が畑に植えられて、芽を出し、葉をぐんぐんと伸ばしています。

身近にあるものでは、玉ねぎ、大豆、ビート(てんさい)、人参、アスパラ、小麦、かぼちゃ、ブロッコリー、レタスなど。

この中でも日照りに強いものもあれば弱いものもあります。玉ねぎや種を撒いてから収穫が早いレタスなどです。

梅雨がないというのは、雨が降らず晴れの日が続いたり、ジメジメせず気持ちのいい日も多いので、過ごしやすいと思っていましたが、農家にとっては少し困りものかもしれません。

雨が降りすぎるのもどうかと思いますが、恵みの雨という言葉もあるように、畑で育っている作物にとっては、雨は生きる力そのものなのかもしれません。

人が暮らしていく中では、雨は面倒くさかったり、鬱陶しいものでもあるかもしれませんが、作物や農家の人にとってはなくてはならない、大切なものだと知りました。

灌水(かんすい)

植物に水をあげているジョウロ

あまりに雨が降らないので、普段はほとんど使わない灌水機というものが今年は大活躍しています。

灌水機とはスプリンクラーのようなもので、畑に大きくながーいホースを引っ張って、水源から水を汲み取り、灌水機の先から水を撒きます。

種類によって、スプリンクラーのようなタイプのものと、長いアームの先からシャワーのように出てくるものなどがあります。

ものにもよりますが、灌水機の先がゆっくりと回転しながら水を放出し、灌水機が繋がったホースが少しずつ巻き取られることによって場所を移動しながら畑全体に水が行き渡るようにします。

じゃがいも畑に水を撒く灌水機

灌水機を使うには水源が必要ですが、山にある畑など場所によっては水源がなく、灌水機を使うことができない場合もあります。

そういうときは、農薬などを撒くスプレイヤーという機械を使って水を撒きますが、タンクに入る水の量が限られているので、必要な水量を撒くためには何度も水をくみに行かなくてはなりません。

これは、時間の効率も悪く大変です。また、灌水機から出る水圧が強すぎると、作物の葉を傷めてしまったり、土をえぐってしまったりします。

雨にも強い雨や弱い雨がありますが、畑にとっていいのは、シトシト優しく降る雨。優しく降ることで作物の葉も傷めず、土の中に雨が染み込んでいくからです。

そして灌水をしようにも、天気がいい日にやってしまうと、灌水をして水を撒いたそばから土が乾いてしまい、土の中に水が染み込んでいきません。

なので、曇りで風のない日が灌水をするのにベストなのですが、そんな日ばかりではありません。農家の人は天気予報を常にチェックし、天気や風向き、風の強さなどを考えて作業をしています。

秋にはたくさんの作物を収穫しますが、大きく実った作物を収穫するには、成長過程である今の時期に、しっかりと日の光を浴びて、たっぷりと水分を取ることが必要です。

そのために、雨が降らない今、周りの農家さんはみんなで長い時間をかけて灌水をしていますが、雨が降ればそれだけでどの畑にもしっかり水分を与えることができます。

そう思うと、雨っていうのはすごいんなぁ、大切な存在なんだなぁと農家に嫁いだことでしみじみと感じています。

今年は雨が降らず苦労していますが、農家さんたちの愛情を受けて作物が育ち、秋にはおいしい野菜たちになってくれることを願っています^^

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

タイトルとURLをコピーしました