夏になると北海道の畑に出現する、たくさんのコロコロしたものの正体は?

麦畑に置かれた麦稈ロール 農業

本州でも見かけることはあるそうですが、このコロコロとしたロールが畑に転がっている風景は北海道でよく見られます。

広い畑に無数のコロコロが転がっているのを見て、「これは何だろう?」と思った人もいるのではないでしょうか?

このコロコロの正体や作り方、どこへいくのかについて見ていきましょう^^

コロコロの正体

麦畑に置かれた麦稈ロールと夕陽

7月の終わりから8月にかけて北海道の畑でよく見られるこのコロコロ。たくさん転がっているのが何だか可愛いですよね。

これをわたしはコロコロと呼んでいます。このコロコロの正体は麦を刈った後の麦わらを丸めたものです。

麦刈りでは、専用の機械で根本から麦を狩り、機械の中で穂となっている麦の部分だけを収穫し、麦わらの部分は排出されます。

麦を収穫している機械

ちなみに、収穫された麦はこうしてトラックに積み込まれます。

収穫した麦をトラックに積んでいるところ

この排出された麦わらがコロコロとなるのです。排出された麦わらを専用の機械で進みながら取り込みます。

麦稈ロールを作る機械

それを機械の中でロールにしていき、十分な大きさになると機械の後ろからポンと排出されます。

これを繰り返して、麦畑の後にはたくさんのコロコロができます。ちなみに、このコロコロは麦稈(ばっかん)ロールといいます。

どこへ行く?

積み上げられた麦稈ロール

この麦稈ロールは、なんと1つだけで300kgも重さがあります。こんなに大きなたくさんの麦稈ロールは何のために作られて、どこにいくのでしょうか?

その答えは牛舎。牛さんのふかふかのベッドとなったり、ごはんとなったりするのです。牛さんのベッドとなるのが麦稈ロール、牛さんのごはんとなるのが牧草ロールといいます。

ビニールに巻かれた麦稈ロール

牧草ロールは牧草を丸く固めたもので、こんな風にラップに巻かれています。発酵させて牛さんのごはんになります。

わたしが住んでいる北海道では、たくさんの畑があり、麦を作っている農家さんも多いので、この時期にはたくさんのコロコロも見かけます。

そして、そんなに数は多くはないですが、牛を育てている牛舎もいくつかあります。そして、その牛舎の近くの大きな倉庫には、倉庫いっぱいにこのコロコロが積み重ねられて置いてあるのを見かけます。

農家はいらなくなった麦わらを回収してもらい、牛やさんはその麦わらでできたコロコロを牛さんのために使います。

牧草ロールを食べている牛

他にも、鶏糞や馬糞、牛糞など、酪農家さんでは不要になるものを、農家では購入します。

そういった動物のフンは畑の肥料になるからです。不要になったものが、必要とされるところに渡っていくのが何だかいいですね。

夏の風物詩

たくさんの麦稈ロールが並んでいる麦畑跡

麦は、秋にまかれた秋まき小麦と春にまかれた春まき小麦がありますが、どちらも夏に収穫を迎えます。

青々とした麦畑

収穫をする前までは、黄緑色をした麦ですが、収穫期になるとこんな風に一気に麦畑が小麦色に変わります。

黄金色の麦畑

この小麦色は何だか秋の紅葉を思わせますが、夏に収穫します。なので、収穫後に作られたコロコロが転がっている畑も秋のイメージに思えるかもしれませんが、夏の風物詩です。

麦刈りが終わると、あちこちの畑でどんどんコロコロが作られ、その景色を見るのがわたしは好きですが、出来上がったコロコロはまたすぐに運ばれていってしまいます。

麦稈ロールを運んでいるトラクター

こんな風にトラクターのアームにロールを突き刺して運びます。広い畑のあちこちに置いてあるコロコロをトラクターで一箇所に集め、それをトラックに乗せて運びます。

農家としても、コロコロを作って運び出してくれたその畑を早く耕したいので、いつまでも置いておいたりはしません。

なので、可愛いコロコロが見られる期間はそんなに長くはないのです。期間限定ですが、だからこそ四季を感じます。

北海道の畑を見ていると、土の色、緑の色、黄金色など四季によって色や風景が移り変わっていきます。この四季の感じ方がとても好きだなぁと北海道の農家に嫁いで思うのでした^^

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