自分の好きなものや得意なことを生かしてハンドメイドで作品を作っているという人もたくさんいると思います。
その中で、値段設定に悩むことはないでしょうか?自分の作ったものをいくらにしたらいいのかというのは難しいですよね。
高すぎても売れないし、安すぎても収益が出ないし…。ハンドメイドの料金をどう設定したらいいのか、自分の時間の使い方について考えていきたいと思います。
なぜハンドメイド販売?

わたしはもともと細かい作業が好きで、子どもの頃に作って楽しかったミニチュアフードの制作と販売を行っています。
パンや洋菓子、和菓子、洋食に和食、中華などいろんな種類のミニチュアの食べ物を作っています。
こんな風に自分の好きなことや得意なことを生かしたハンドメイドができて、それを販売して収入を得ることができるといいですよね。
在宅で作業ができ、時間も自分で調整しながらできるので、1歳5ヶ月の息子と一緒に家にいながら、その中で時間をやりくりして制作しています。
家計を支える主とした仕事以外に、そうした副収入を得る手段を持っておくのは大切なことです。
わが家は農家をやっていますが、農家は自然の影響を強く受けます。干ばつや大雨、台風、災害などいつ何が起こるか分かりません。
そして、その影響次第では得られる収入が激減してしまうリスクがあります。そのため、農家以外の副収入を得られるようになっておきたいと思ったのでした。
値段設定

やってみるとやっぱり楽しくて、買ってもらったお客さんに喜んでもらえたりすると、とっても嬉しくなります。
しかし、無料で配るのでもなく、好きなものを趣味で作るだけでもなく、販売しようと思ったとき、考えなければいけないのが値段設定です。
普段、自分はものを買う消費者側にいます。生産者側に回ったことがないと、自分の作ったものに値段をつけるというのは難しいものです。
単純に、「これくらいのお金がほしいからこの値段にする」という問題でもありません。
お客さんのことを考えず、自分の利益のことしか考えていないと、値段が高すぎて売れなかったり、「この人から買おうと思わない」とお客さんのハートを掴むことができません。
まずは第一に料金をいただくために、クオリティを上げ、いいものを作るということ。生産者側に回るなら、その意識を持って取り組むことが大切です。
そして、次にやってしまいがちなのが値段を安くしすぎてしまうことです。
副業にしようと思っていてもどのくらいの値段をつけていいか分からず、安くしてしまったことはないでしょうか?わたしはこのタイプでした^^;
値段を安く設定してしまうと、作品がいくつか売れてもなかなか収益が上がっていきません。
自分の時間を売っている

ここで考えるのが、時間単価という考え方です。アルバイトをするとき、働く環境や時給〇〇円という条件を見て働くことを決めますよね。
一つの作品にかけた時間が長ければ長いほど、この時給が下がっていきます。働くことは、決められた時間の中で自分のすべき仕事をして、自分の時間を売っているのと同じことです。
自分の時間や残りの人生は有限であり、貴重なものです。その自分の時間の使い方を意識してみると、これまでとは違う視点で値段設定ができると思います。
ハンドメイド作品を作るのが楽しくて、趣味として作っているのなら、それにどれだけお金や時間をかけてもいいのだと思います。
でも、ハンドメイドで少しでも収入を得ていこうと思ったら、自分の時間とお金の使い方について考えていかなければいけません。
材料費

もうひとつ考えることは、材料費です。売っている作品の値段から材料費や発送料、販売手数料を引いた値段が自分の収益になります。
この材料費がかかればかかるほど収益は小さくなります。値段設定を考える際には、この作品を作るのにいくらかかっているのかを把握する必要があります。
わたしの場合、樹脂粘土でミニチュアフードを作っていますが、1つの作品に使う粘土は少しなので、この作品に使った粘土がいくらになるのかというのは明確に分かりません。
他にも、材料以外にレジンを固めるUVライトやカッター、レジンを流し入れるシリコンモールド、ヘラなどたくさんの機材が必要です。
それは、100均で買えるものもあったり、結構高い値段がしたりといろんなものがあります。
でも、一度買うと繰り返し使えるものの場合、少し高くても使えば使うほどその価値が高くなるので、高い=ダメな買い物ではありません。
お金をかけることでクオリティが上がるのであれば、それは必要な設備投資になると思います。値段に見合うクオリティにするためにも、かけるべきところにはお金をかけた方がいいと思います。
何にお金をかけるべきなのかは、作品を作っていくうちにだんだんと分かってくるはずです。そのためにも、材料や設備投資など何にいくらかかっているのか把握することが大切です。
そして、どのくらいの収益があげられているのかを計算してみましょう。これまでにかかったお金が収益よりも高ければ、収入はマイナスということです。
始めたばかりであったり、なかなか売れないという状態ではプラスにすることはまだ難しいかもしれません。でも、いずれはそれをプラスになるようにしていかなければいけません。
副業として収益化していきたい場合や値段設定について悩んでいる場合はぜひ、かかった経費はいくらなのか把握していきましょう。
適正な価格

自分が作ったハンドメイド作品にこの金額をつければいいという正解はありません。
自分の時間を使っているという視点と材料費にいくらかかっているのか、その上で収入を得るにはいくらに設定したらいいのか?という考え方をしてみましょう。
とりあえず、「このくらいの値段で…」と決めてしまうこともあると思いますが、どう収益化していくかを考えることも大切なことだと思います。
単に安くするのではなく、同じような商品がどのくらいの値段で売られているのかの相場を調べることも大事ですね。
相場から大きく離れていると、安すぎることで損をしてしまったり、高すぎると買ってもらえない可能性もあります。
それとは別に、作品のクオリティを上げて、綺麗に写真を撮ったり見栄えを良くし、値段もそれ相応に上げることで自分の作品をブランド化することも方法の一つです。
値段を高くすると、誰にでも買ってもらえるものではなくなるかもしれませんが、その作品をすごく好きだと思ってくれる人には刺さるかもしれません。
そういった自分の作る作品のファンができたり、増えたりしてくれると副業として心強いですね。
そうなると、誰にでも買ってもらえるものや、買いやすい値段設定にしなくても、ファンになってくれる人が求めるクオリティの作品を相応の値段で売ることができます。
そのファンを作るためにも、まずは試行錯誤しながら作品を作って、どうしたら買ってもらえるのか、どんなものが売れるのかを考察していきましょう。
もちろん、それ相応のクオリティにするためには勉強したり、練習したりしてスキルを上げることや、設備投資をすること、自分の時間や労力を使うことは必要になります。
それを自己投資と考え、楽しみながらスキルを磨いていけたらいいですね。
そして、自分が生み出した作品を自分の力で売ることができるようになると、どこかに勤めなくても収入を得ることができるので、働くことへの自由度が高くなると思います。
そのためにも、作品のクオリティを上げて、心を込めて、需要のあるものを作ることで、買う人も売る人も満足のいく価格にできるといいですね^^
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