毎日生活をしていると、家庭や仕事、プライベートの中などいろんな人と関わったり、いろんな経験をしたりして、楽しいこともあるけれど、それだけではありませんよね。
うまくいかないことがあったり、人との関係の中でイライラすることや、しんどいこと、辛いこともあると思います。
そして、ネガティブな感情に襲われてそこからどう脱出したらいいか分からない…。そんなときは、原因自分論で考えてみるといいかもしれません。
人は思い通りにならない

自分の子どもや親、きょうだい、義理の親、友人、知人、同僚、上司、部下など…いろんな人が周りにいて、いろんな人と関わり合いながら人は生きています。当たり前のことですが、自分と他の人は違う人間です。
「そんなこと分かってるよ!」と思うかもしれませんが、それなのに人は相手が自分の思うように動いてくれなかったり、意に反する言動や行動をされると、嫌な気持ちになることがあります。
考え方も価値観も違って、どんなことにどんな答えを出すのかも違って当たり前なのに、関係が深かったり、考え方が似ていると「相手もこう思ってくれるはず」「こうしてくれるはず」と無意識に思ってしまったりします。
同じような考えの人がいたとしても、実際には相手がそのときたまたま自分と同じ考えであるだけで、それがこの先も続くとは限りません。
そもそも、「人は自分の思い通りにはならない」と知っておくことが自分の心を楽にします。どうにかできるのは自分のことだけです。
何か問題があったときや、相手に伝えるべきことがあったり、きちんと指摘しなければならないときは話をする必要があります。
でも、そうではなく「相手が悪いわけではないけど考え方が合わない」とか「こういうところが苦手だ」と思っていることに関しては、相手ではなく自分の行動や考え方を変える方が早いです。
例えば相手の言動や行動に納得できない、嫌な気持ちになるとき、「何でこんなことするの?」という考えから、「こういう人なんだな」とそのままを受け入れてしまう。
半分諦める感じですね。求めてもその通りになるわけではないから、半分諦めて、その人そのものを「こういう考え方のする人なんだ」とくくって自分の気持ちを片付けてしまうのです。
何だか、冷たい感じがするかもしれませんが、考え方が合う人ばかりではありません。そうやって自分の気持ちに折り合いをつけていくことが、ちょっとでも楽に生きることに繋がるんじゃないかなと思います。
原因自分論

そして、原因自分論です。原因自分論は、今起きている事柄は自分の行動が原因によるものだとする考え方です。
例えば、自分には合わないと感じる会社で働いていることも、好きではないママ友とのランチや集まりに行っていることも、義父母との同居が上手くいっていない場合も、それらはすべて自分が起こした行動による結果です。
自分の意思でその会社を受け、内定をもらって就職したはずです。ママ友の会に参加しているのも自分が選択している行動で、義父母との同居をすると最終的に決めたのも自分です。
今、ストレスを抱えていたり、しんどい状況にあったとして、それは誰か他の人による影響があったとしても、そもそもその道を選択したのは自分である、ということです。
ただ、「だから自分が悪い」「自分の責任」「我慢するべき」という話ではありません。あくまで、「人のせい」ではなく、「この道を選んだのは自分自身だったな」ということを思い出す、ということです。
そう思うだけで、何だかふっと気持ちが楽になりませんか?もちろん、そう思っただけで問題が解決するわけではありません。解決するためには、何らかの行動を起こしていかなければいけませんよね。
ただ、ネガティブな気持ちに飲み込まれて、どうすることもできずモヤモヤしている場合、「そうだった!」と原因自分論を思い出すと冷静になれると思います。
「そもそも自分で選んだこと」「自分で決めたことだった」と思い出して、落ち着いたらそこから今の自分にできることを探せばいいのです。
やりたくないものはやらないとか、やりたい仕事をするとか、そう簡単にできることばかりではないかもしれませんが、「今何ができるかな?」ということは考えてみるといいと思います。
「どうせ無理」だと諦めてしまっていることや、やってみないと分からないことはたくさんあると思います。できることをやってみましょう^^
そして、次に「人を変えるより自分を変える」です。変える必要がないときは変えなくてもいいですが、「自分を変える」というのは「自分を曲げる」ということではありません。
自分の視点をもう少し違う角度から見てみたり、物事を今とは反対側から見てみたり、考え方に柔軟性を持たせることで今までになかった考え方も「そういう考え方もあるんだな」と受け入れてみるのです。
だからと言って、自分もその考え方にならなくてはいけないわけじゃなく、「ふーん、そっか」くらいの気持ちでもいいのです。それだけで、「何でそうなるの!」「違う!」と思うより楽になりませんか?
執着を手放す

そして、あとは執着を手放すことです。人は知らず知らずのうちにいろんなものを手に握りしめて生きています。ストレスを抱えたり、しんどいことがあったとき、その手のひらには何がつかまれているでしょうか?
そういうときは、「自分は何を握りしめてるんだろう?」「何に執着してるんだろう?」と少し思いを巡らせてみてください。
そのときに、プライドや世間体、見栄、優越感、恐怖、思いこみなど、いろんな感情に気付くはずです。無意識であったり、そんなつもりでなくても、そういうものにこだわって執着していることもあります。
人よりも優位に立っていたかったり、人から「あの人はすごい」と思われていたかったり、周りの目を気にして「こうしなきゃ」と思っていたり、ひとりぼっちになるのが怖くて人に合わせていたり。
人と関わって生きていく上で起こってしまう感情ですよね。誰にでも覚えのある感情ではないかなと思います。
でも、それって本当に大事なこと、必要なことでしょうか?今、こだわっていることは自分のしたい生き方、目指す考え方でしょうか?
そうでないことの方が多いのではないかと思います。そういうときは、もう手放してしまいましょう^^
手放すからといって、「そんな風に考える自分とは決別する!」とかそんな大それたことでなくてもいいです。考え方はそんなに簡単にすぐに変わるものでもありません。
ハッと気付いたときに「あ、そうだった」と思い出して、手のひらを緩めてみればいいだけです。自分を苦しめる執着は、自分から手放しちゃいましょう^^
そうすると、また少し気持ちが楽になります。「こうでなくてもいいんだ」「こうしてもいいんだ」と思えるからです。
できるだけ、肩に余計な荷物を乗せず、いらないものは肩から下ろして、身軽になって、ありのままの自分で生きられたらいいですね^^
そんな生き方をわたしも目指していきたいと思います。少しでも、自分らしく身軽に生きられる人が増えますように、応援しています^^
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