親は子どもの成長を嬉しく思う反面、心配ですぐ手を貸してしまったりしますよね。転ばないように、失敗しないように、その前に手を貸して親の思う方向へ導いてしまいます。
それも親としての当然の感情だと思いますが、子どもの自立心を育てるためにはそれでいいのでしょうか?
ここでは、子どもの自立心を育てるにはどうしたらいいのか?親が子どもに手助けをするポイントや見守ることの大切さについて紹介していきたいと思います。
これってやりすぎ?

子どもが自分のことを自分でやっている時、「時間がかかるから」「うまくできないから」という理由で親が手助けをすることってありますよね。
でも、日頃から「いつものことだから」と常に手伝ってあげたり、すぐに手を貸したりしていないでしょうか?
親が手伝うと、すぐにできるし、準備や片付けもすぐに終わります。効率もいいし、時間もかかりません。親も子どもも楽ですよね。
でも、それってもしかしたらやりすぎなのかもしれません。「子どもの意欲や自立心を育てる邪魔をしてしまっているのかも?」そんな視点を持ってみましょう。
自分でやらなくなる

そんな視点が必要なのかも、とわたしが思ったのは、1歳10ヶ月の息子を育てている中で気付いたことがあったからです。
息子はどんどんできることが増えてきて、いろんなことに日々挑戦しています。ズボンやおむつを自分で脱げるようになって、四苦八苦しながらもズボンを自分で履こうとします。
それを少し手を貸しながら息子が自分で履けるようにサポートしていました。そして、最後に「できたね、すごい!」と一緒に喜んでいたのですが…。
今は冬なので長ズボンをいつも履いていますが、長ズボンを足に通すことは息子にはまだまだ難しいことです。
子どもの足の裏は湿っていて滑りにくいし、ズボンが伸縮性があって伸びるためちゃんと出口のある方向へ足を伸ばさないと足が出ません。
ズボンの同じ足のところに2本とも足を入れてしまうこともあります(笑)良かれと思って手助けしていたのですが、いつからか手を貸すと「いや!」となって履くのを投げ出すようになりました。
おむつなどを替えて、履く前には息子も自分でやりたそうな素振りを見せるので、履きやすいように形を整えてあげるのですが、それも「いや!」となってしまいます。もう手を出されるのが嫌なんですね^^;
そうなったらもう自分でやらないので、そういう時はこちらが履かせていました。次第に、すぐに「いや!」となるし、やっぱり時間もかかるので普段からも親が履かせることが増えていきました。
そうこうしているうちに、息子はあまり自分でやろうとしなくなってしまいました。
ハッとした瞬間

ズボンを足に通した後も、以前は息子がズボンの縁を持って一生懸命引っ張って上に上げようとしていました。
しかし、わたしがズボンを上に上げるのをいつも手伝っていたので、息子は今では自分で上げようとせず、ただ立っているだけになっていました。
こうした姿を見たときに、ハッとしました。前はやろうとしていたのに、今では完全にやってもらうのを待っていることに気付きました。その時に「やり過ぎていたのかも…」と思いました。
息子がやりやすいように、と良かれと思って手伝うこと、またはパパッと手早く済ませたいために親がやっていたことが、息子のやる気や好奇心を奪ってしまっていたのかもしれません。
そう感じた時、「これではいけない!」と思いました。子どもは遅かれ早かれ成長して、いつかは全て自分のことは自分でやれるようになります。
なので、子どもが幼いうちから厳しく「何でも自分でやりなさい!」と教えなければいけないとは思いません。むしろ、ゆっくり子どものペースで時には甘えながら失敗と成功を繰り返していけばいいのだと思います。
それでも、子どもが自分でやろうとする機会を親が奪ってしまってはいけないなと思います。子どもが自分でやろうとする気持ちを大事にしてあげたいですね。
見守ることも大切

手を貸さずに子どものやっていることを見守ることは、なかなか我慢のいることで、ついつい助けてしまったり、代わりにやってしまいたくなりますよね。
でも、そこをぐっと堪えてすぐに手を貸さず見守る、そんな親の努力も必要なのだと思いました。
大人が手助けしすぎると子どもは自分でやらなくなってしまいます。子どもの意欲を削がないためにも、子どもには時間がかかっても自分でやらせてあげる時間を作ることが大切です。
そうすることで、子どもの自分でやろうとする力、挑戦する力、我慢強くやってみる力も育っていくのではないでしょうか?子どもの力を信じて見守ってみましょう^^
成長の証

子どもは生まれてすぐは自分では何もできない赤ちゃんなので、何をするにも手助けが必要で、全般的に親に頼ります。
でも、あっという間に時間は過ぎて大きくなっていきますね。気が付いたら、いろんなことができるようになり、好き・嫌いの感情や、やりたい・やりたくないなどの自己主張もできるようになってきます。
いろんなことに興味を持ち始めるとやってみたくなり、そのうちに大人の手助けなしで自分でやってみたくなります。
それに手がかかることはありますが、その変化こそが成長の証ですよね。ただ見ているだけなのは歯がゆい時もありますが、子どもは成長している真っ最中です。
きっと、ここで子どもが自分でやろうとすることに意味があるんですね。子どものやりたいように、やりたいだけやらせてあげる。そんな風にいつもやらせてあげられれば一番いいですよね。
でも、仕事や家事・子育てをしている中で時間に追われたり、疲れていたりすると余裕がなく、これがいつもできるわけではないと思います。
それでも、時間や心に余裕のある時にはできるだけ、子どもが自分の力でやろうとすることを子どもに任せてあげられるといいですね^^
子どもの意思を尊重する

もう少し子どもが大きくなってくると、自分が何をしたいのか、何をしたくないのかなども言葉で表現できるようになります。
そういう時にも、親から見ると「こうした方がいい」と思うことがあっても、子ども自身が自分で考えて決める、自分で選ぶという経験をすることが大切です。
自分で選択するからこそ、その先に失敗しても成功しても学びがあります。そして、それが子どもの成長に繋がっていくのだと思います。
子どもがいくつだとしても、「まだ子どもだから」と親が何でも口や手を出すのではなく、一人の人間として子どもに接し、子どもの気持ちや考えを尊重してあげたいですね。
そうすることで、子どもは安心して挑戦していけるのではないかと思います。わたしたちは子どもの絶対的な味方として、一番の応援団として、子どもたちが成長していく姿を温かく見守っていきましょう^^♪
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