大型特殊免許は普段の生活には必要ないものですが、大型特殊免許を持って働いている人はたくさんいます。
農家もその一つです。そんな大型特殊免許を農家の嫁が取ることにしました!
農家のお手伝いをするだけなら必要のない免許ですが、なぜ取ることにしたのか、その理由とメリットについてお話ししたいと思います^^
大型特殊免許

大型特殊免許とは、主にホイールローダーやクレーン車、ブルドーザーなどの特殊な大型自動車を公道で走るために必要な免許です。
公道を走行するだけじゃなく、それぞれの機械には役割があります。その仕事の現場で作業をするとき、その機械の操作に必要な免許を取らなければならないものもあります。
例えば、フォークリフトやクレーン車などですね。そういうものは、公道を走行する免許と操作をするための免許と2つ取ります。
農家が畑で使うトラクターは作業のための免許は必要ありませんが、畑へ行くために公道を走行するときにこの大型特殊免許が必要になります。
取ることにした理由

わたしは結婚を機に夫の地元である北海道に移住し、今は農家を手伝っています。
もともとAT車限定の運転免許しか持っていなかったので、今年、AT限定解除の免許を取得し、マニュアル車にも乗れるようになりました。
それによって軽トラを運転できるようになることが目的でした。わが家で作っている玉ねぎの畑への移植の際に苗を運ぶ人員として働くためです。
そして今回、大型特殊免許を取ろうと思ったのはいずれ本格的に農家を手伝っていきたいと思っているからです。
基本的に農家の奥さんは、トラクターには乗らず、手作業でできる草抜きや収穫などを手伝うことが多いと思います。トラクターに乗って畑をおこしたり、公道を走ったりする人は多くありません。
でも、いずれ義父が農家を引退すると今は義父と夫の2人でやっている作業を夫が1人で全てすることになります。
農家の仕事は地道な作業が延々と続くので、時間と体力、気力が必要です。そのそのときに、2人いると同時進行で別の作業ができたり、同じ作業を2人でやると進むスピードも2倍になります。
その作業効率はとても大きいし、夫もわたしも一緒に作業をするのが楽しいので、一緒に農家をやっていきたいなと思っています。
また、地域でトラクターに乗っている農家の奥さん、大特免許を取って公道を走って奥さんはあまりいないので、その先駆けとなればかっこいいかな、なんて思ったりもしています(笑)
タイミング

義父はあと5年くらい農家をやるつもりでいますが、いつまで元気に働けるのかは分かりません。
わたしが本格的に農家をやるのはもう少し先かも知れませんが、突然、いざ戦力として働いてほしいとなった時には慌てて免許を取りに行かなくてはいけません。
その場合、免許を取得した後も、実際に畑での操縦を夫に教えてもらったり、練習するときに時間に余裕が持てないかもしれません。
それなら、いずれ免許を取るつもりだし、時間や気持ちに余裕のある今のうちに取ってしまって、時間のある時に畑で乗ってみたり、練習してみたらいいのかなと思ったのでした。
そして、「いざ本格的にやるぞ!」となった時には一人で余裕を持って任せられるようになっておくとスムーズに選手交代ができて、義父や夫、わたしもそれぞれが安心して作業ができると思いました。
メリット

わたしが大特免許を取って、畑での作業を夫と同じくらいとまではいかなくても、ある程度しっかりとできるようになるとこんなメリットがあると思います。
すでに書いたように、2人で同時進行で作業ができるので作業効率が上がること。
他には、わたしが畑での作業ができれば、子どもが帰ってくる時間にわたしが仕事を切り上げて家に帰らなくても、夫が家に帰って子どもの相手をすることもできます。
一般的には、夫が農家の仕事をやって、妻が農家の仕事を手伝いながら家事や子どものことをやりますが、その逆だってできるようになります。
わたしが畑で作業をして、夫が家でご飯を作ったり、掃除や洗濯、子どもの世話をしてもいいのです。男女の性別によらず、そんな自由で柔軟な選択もできるんだなと思いました。
世間には「男の人が外で働き、女の人は家を守る」ということや、「農家は男の人がやるもので、女の人はその手伝い」という固定観念が今もなおあると思います。
そういうものに縛られず、自由な生き方や働き方が選択できるということを子どもにも見せることができるんじゃないかと思いました。
子どもにも将来、「男性だから、女性だからこうするもの」という考え方ではなく、「自分はどうしたいのか」という目線で考えてほしいなと思います。
そして、パートナーの考えや気持ちも尊重し、2人でどんな人生を歩んでいきたいかを考えられるようになるといいなと思います^^
何はともあれ、大特免許を取ることを決意したので、免許取得に向けてがんばります!また、大特免許の講習についてもレポートしたいと思います^^
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