子どもが大きくなってくると、進路について考える時期がきます。
家庭によっては中学受験をする子もいるかもしれませんが、多くは高校受験のときに進路について考えると思います。
中学3年生までに自分のやりたいこと、学びたいこと、なりたいものを明確に持っている子というのは全体的に見ると多くないのではないでしょうか。
特別に行きたい高校がない子のほとんどは、校区内の高校へ進学すると思います。
高校や大学、短大、専門学校、就職などの進路選択の時に、子どもと何を話し合うことが必要なのでしょうか?
どんなことを子どもに伝えることが大切なのか、考えていきたいと思います。
親の生き方

わが家で伝えていきたいと思っているのは、まずは親の生き方です。どんな思いでどう生きていきたいかを伝えておきたいと思っています。
一般的な家庭の多くが、何人か子どもを作り、それぞれ子どもの希望する進路選択をさせると思います。
子どもを育てるのにはお金がかかる上、教育費は私立や大学などに行こうと思うと莫大なお金がかかります。
それでも、子どもの希望を叶えるため、定年まで仕事をバリバリ頑張り続けるというスタイルが多いと思います。
目指す生き方

でも、わが家の目指す生き方はそれとは少し違います。
子どものやりたいことを最大限応援する、ということは変わりませんが、自分たちの目指す生き方を大切にしようと思っています。
定年まで忙しく働くのでなく、40〜50代で今ほど働くのはやめ、楽しみながら農業を続けて、ゆったりと生活を楽しむ生き方がしたいと思っています。
そのために、今は農業を勉強しながら実践したり、投資でお金を増やしたり、副業を育てたりしています。
そうすることで、夫もいつまでも農業を楽しんで続けることができ、仕事を楽しんでいる姿を子どもに見せることができます。
わたしも家でブログを書いたり、ミニチュアフードを作って販売することで、こういう仕事の仕方もあるのだと子どもに伝えることができます。
生涯、仕事をバリバリ続けるのもいいし、早めにリタイアして旅行したり、趣味を楽しむのもいいし、人生にはいろんな生き方があります。
いろんな生き方、選択肢があるんだよということを、自分たちの生き方を通して伝えていきたいなと思っています。
お金を稼ぐということ

お金は生きていくには必ず必要になるものです。やりたいことをやる、目指す生き方をするためにもなくてはならないものです。
そのお金をどうやって得るのか、何を優先して選択するのかということも大切な進路の勉強ですね。
やりたいことや、やりがいを優先するのか、安定した企業、高い収入を優先するのか?
どんな職業があって、どんな仕事をして、どれだけの収入がもらえるのか、たくさん情報を集めて自分の興味を惹かれるものを見つけていきたいですね。
そのためにも、自分は何をしたいのか、どうやってお金を稼いでいきたいのか、そういったことを進路選択する時だけじゃなく、普段から家庭で話せることが大事です。
親の仕事や生き方について、特別な時じゃなくても、日常から話題にして何でも話せるようにしておくといいですね。
家計をオープンにする

そうして、働くこと、お金を稼ぐことについて話すとともに必要なのが家のお金についてもオープンにすることです。
何となく子どもの手前、親は「お金の心配はしなくていい」と家計の状況を隠してしまう風潮があるのではないかと思います。
でも、実際の家計の状況を知ることは子どもにとっても必要です。お金はどこからかほしい分だけ湧いて出てくるわけではありません。
何にいくら使えるのかということにも、限りがあります。それを共有することで無駄使いを我慢できたり、お金の使い方の勉強にもなると思います。
いずれ、子ども自身も一人暮らしをすることがあると思います。そのときに初めて、生活するのにこれだけのお金がかかる、ということを知る人も多いはずです。
それよりも、実家で暮らしている間に大体でも、生活するのには月にこれだけお金がかかるということを知っておくのは大切だと思います。
食費、光熱費、家賃、生活費、被服費、交通費、娯楽費、預貯金などなど…。
そういった話題を日常的にオープンにすることで、お金について考える機会を作ることができます。
お金の考え方

今、家族が生活していくためのお金、子どもの将来のためのお金、自分たちの老後のお金、いろんなお金が必要になります。
それを、それぞれ早い段階で試算して準備しておくことで、お金の不安を減らしたり、ゆったりとリタイア後に過ごしたりすることができます。
わたしたちは、子どもに望むだけお金をかけようとは思っていません。それだけお金があればいいかもしれませんが、そんなにあるわけではありません。
それだけでなく、子どものほしがるものを、そのまま何でも与えることは子どもの考える力や問題を乗り越えようとする力を弱めてしまうとも思います。
限られた環境や条件の中で、自分が何をどう選択するのか、実現したいもののために何をすればいいのか。
そういうことを考えて行動するということは、子どもにとってとても大切な生きる力になると思います。
そして、自分たちの老後のお金をしっかり確保しておくことは、子どもの人生を自由にするということです。
金銭的に子どもに頼らずに生きていくためにも、老後の資金は早い段階から準備しておきたいと思っています。
子どもにかけるお金

そんな目指す生き方やお金の考え方、家計を子どもと共有した上で、子どもにかけられるお金にも限りがあるんだよ、ということも話していきたいです。
だから、進学するときは「何がしたいのか?」だけじゃなく、「どれだけお金がかかるのか?」ということも話す必要があると思います。
学校に行って勉強をするのにお金がかかっていると実感している高校生はあまりいないんじゃないかなと思います。わたし自身もそうでした。
でも、家計の中から大切なお金を捻出していると思うと、その勉強できる時間も大切に思えるのかもしれません。
子どもの進路選択

進学を選ぶことも当たり前じゃなく、今はいろんな選択肢が広がった時代です。高校や大学などに進学しなくても、自分に合った方法で学びたいことを学ぶこともできます。
とりあえず学校に行って、勉強して、時期になったら入れる会社に就職して社会に出ていく。そうした生き方の人も多くいるかもしれません。
でも、わたしたちは子どもには本当にやりたいことを追い求めてほしいなと思っています。
そのためには、進学だけでなく、やりたい仕事の職人さんに弟子入りしたり、世界を知るために日本を飛び出したっていいと思っています。
やりたいことがあれば全力で応援する、でも、それにはお金がかかるんだよということを伝えた上で、一緒に方法を考えていこうと思います。
何がしたいのか、何を学びたいのか、どんなことに挑戦してみたいのかを大切にして、それを実現するためにはどんな方法があるのか考えるのです。
学ぶにも学校、通信、オンライン、ネット、実際の職場とたくさんの選択肢があり、世界を見てみる、起業するなど、いろんな可能性もあります。
「とりあえず」ではなく、「どうしても!」と思えることを見つけてほしいと思っています。それでも、やりたいことがそんなに簡単に見つからないという場合もあると思います。
それを見つけるためにも、子どもが小さいうちからいろんな選択肢があるということを伝えることが大切だと思います。
いろんな体験をしたり、親の仕事を見せたり、何より働くことやお金を稼ぐこと、家のお金のことをオープンにして、何でも聞ける、話せる雰囲気を作ることが大事です。
子どもが「こんな風に生きていきたい!」と思えるものを見つけられるように応援していきたいですね^^
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