動物をペットとして自宅で買っている人は多くいると思います。最後まで責任を持って大切に飼っている人がいる反面、そうでない人もいます。
ここでは、動物を飼うことはその命を預かっているのだということを改めて確認していきたいと思います。これから動物を飼おうとしている子どもたちや大人も、しっかりこれが守れるか自分に問いかけてみてほしいです。
動物を飼うときの約束ごと

- 必要な環境を準備すること
- 毎日きちんと世話をすること
- 必要なときは病院へ連れて行くこと
- 最後まで責任を持って飼うこと
- 命を預かることだと忘れないこと
どれも当たり前のことのようですが、できていない人もいるはずです。だからこそ、飼えなくなって捨てられた動物が野良となって生きているのです。
野良猫や野良犬になった動物は保健所に保護されたのち、新しい飼い主が見つからなければ殺処分になってしまうこともあります。
動物は人間のようにどこでも自由に生きていけるわけではありません。なので、約束ごとを最後まで守れないのであれば絶対に飼ってはいけません。
必要な環境を準備すること

飼う動物によって、必要になるスペースや道具は違います。その動物に必要な大きさや必要なものを準備しましょう。
この時にできる限りやってあげたいことは、十分なスペースを確保することです。その動物がある程度自由に動き回れるスペースを確保してあげてほしいです。
狭いゲージの中だけで生活することは動物にストレスをかけてしまいます。これは人間でも同じですね。狭い場所に閉じ込められて自由がないと窮屈になってしまいます。
住む家によってそれぞれだと思いますが、動物にとっても心地よく生活できる環境(広さ、暖かさ、必要なもの)を整えることは飼い主の最初の大事な仕事です。
毎日きちんと世話をすること

動物を飼って最初は珍しくてたくさん遊んだり、可愛くてかまったりするかもしれませんが、大事なことは毎日続くお世話です。
飼う動物によって、必要な世話は違うこともありますが、最低限必要なのは次のことです。
- 動物に合ったエサをあげること
- 水を毎日替えること
- 必要な運動をさせてあげること
- 住むスペースをきれいに掃除すること
動物に合ったエサをあげること
まずは、その動物専用のエサをあげるようにしましょう。人間の食べ物の残りをあげていることがあるかもしれませんが、動物の体にはよくありません。絶対にやめましょう。
他にも、体を頻繁に掻いたり舐めたり、赤くなったりしていたらアレルギーの可能性があります。アレルギーとなっている物質が入っているエサを食べてると悪化してしまうので、異常を感じたら調べるためにも病院に行ってみましょう。
水を毎日替えること
水入れに入っている水を全部飲み干すことはあまりないかもしれませんが、毎日替えてあげましょう。水を入れっぱなしにすると、容器の底がヌルヌルになってきます。最低、1日1回は水を入れ替え、簡単に容器を洗ってきれいに保ってあげましょう。
「気が付くと水が空っぽだった!」ということもあるかもしれません。動物は言葉を話すことができないので、喉が渇いていても伝えることができません。飼い主側がちゃんと見ておくこと、忘れないように気を付けましょう。
必要な運動をさせてあげること
人間と同じように動物にも運動が必要です。運動しないとお腹が空かず、食欲がなくなったり、反対に運動をせずに食べていることで太ってしまったり、歳をとっていくと筋力も衰えます。
なにより運動をすることがストレス発散になり、散歩などを喜ぶ動物が多いですよね。散歩などの運動が必要でない動物もいると思いますが、それぞれの動物に合った運動をさせてあげましょう。
犬など散歩が必要な動物は毎日してあげましょう。最初だけ、したい時だけするのでなく、毎日の習慣にしましょう。動物が心身ともに健康で、元気に生きていくために大切なことです。
住むスペースをきれいに掃除すること
寝床や生活スペースをこまめに掃除してきれいに保ってあげましょう。フンを掃除したり、ゲージや使っているものを洗ったりして汚れたらきれいにしてあげましょう。
人間も自分の生活するスペースが汚れていたり散らかっていたりすると嫌ですよね。飼う動物が気持ちよく、快適に過ごせるように気を付けてあげましょう。
必要なときは病院へ連れて行くこと

動物に何か異変があった時には放っておかず、病院に連れて行きましょう。飼い主がどれだけ動物を可愛がっていて、その子のことをよく分かっているつもりでも、動物の体のことについては素人です。
どこに異変があるのか、獣医さんに見てもらって早期に必要な治療をすることが大事です。「何か変だな」「いつもと違うな」と感じた時にはよく様子を見てみましょう。
また、アレルギーなど慢性的な病気になった時も必要な治療をすることが大切です。アレルギーは治療をしても治らないものもありますが、ずっとかゆい思いや痛い思いをしているのは辛いことです。
そんな状態になってしまっても、動物が少しでもストレスを少なく生活できるように獣医さんに相談して、必要な薬を出してもらったり、必要なケアをしたりできることをしましょう。
最後まで責任を持って飼うこと

こうした毎日のお世話や必要な治療を続けていくということは大変なことかもしれません。でも、それが動物を飼うということです。
人間が飼い主、動物はペットですが、人間が偉いわけではありません。自分たちの家に来てくれたときの嬉しさ、喜びを忘れずに最後まで責任を持って飼うことが大事です。
途中で面倒になって世話をしなくなったり、飼うことを投げ出して捨てたりすることは絶対にしてはいけません。人間に飼われていた動物が捨てられたとき、食べる物や寝る場所が突然なくなり、毎日一緒にいた飼い主までも失います。
動物の気持ちは動物にしか分からないし、想像することしかできませんが、きっと悲しいのではないでしょうか。そしてそれは、命を捨てることと同じです。自分と同じ命、人間と同じ命です。
せっかく自分たちの家に来て、家族になってくれた動物たち。そんな動物たちを最後まで大切に育てることが、わたしたちにできる動物たちへの精いっぱいの恩返しです。
毎日わたしたちを笑顔にしてくれたり、疲れた心を癒してくれたり、そばにいてくれることに「ありがとう」という気持ちを忘れずにいたいですね。
飼うのであれば絶対にそれらを守ること

たくさんの約束ごとを書きましたが、どれも絶対に守らなくてはいけないことです。あなたのお父さんやお母さん、自分を育ててくれた人がいたように、動物を飼った時点であなたが動物の親になるということです。
動物は人間のように全て自分でできるようになって、ひとりで生きていくようにはなりません。ペットとなった動物は最後まで育てることが必要です。
飼うということは、その動物の人生を引き受けるということです。動物を飼うことの楽しさや喜びを感じながら、いつまでもその責任を胸の中にしっかり持っていたいですね。
命を預かっているということを忘れないこと

そして、一番大事なことは動物は生きているということを忘れないことです。生きていて、命があります。ペットだからといって軽んじられていい命なんてありません。動物を飼うということは、その動物の命を預かり、守り、育てるということです。
動物は言葉を話すことができないので、人間の赤ちゃんと同じです。痛い、かゆい、苦しいなど、伝えることができません。そんな時、飼い主がどれだけ動物のことをちゃんと見て察してあげられるかが重要になります。
「どこか異変はないか?」「いつもと違うところはないか?」観察して、おかしいようであれば病院へ行ったり、必要な治療や対処をしなければなりません。
言葉を話せない動物にとって、どんな生活ができるかは飼い主にかかっています。動物が少しでも心地よく過ごせるように、飼い主がいかに動物のことを考えてあげられるかです。
また、その命を飼えなくなったと投げ出したあと、野良になった犬や猫は保健所に保護されて、新しい飼い主がある一定の期間に見つからなければ殺処分されてしまいます。
人間の都合で飼い、人間の都合で投げ出し、最後には命を終わらせてしまう。それはあまりにも身勝手です。保健所を批判しているわけではなく、飼い主のモラルと責任が問われているということです。動物の人生は飼い主に委ねられているのです。
そんな悲しい結末をたどる動物が少しでも減りますように願ってやみません。大切な家族の一員である動物が、最後まで穏やかに健やかに生きていけるように、できる限りのことしてあげたいですね。
そうして、人間と家族になってくれた動物が少しでも多く、幸せに生きていけるよう心から願っています。最後までお読みいただき、ありがとうございました^^また、次回お会いしましょう♪
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